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農場ブログ

お米を買って食べる

2015年09月02日

The北海道ファームの栗原です。

今日は、雨なので作業が休み。そこで少々語ります。

 

「実は、わたしお米を小売店で買って食べています!」

 

そうです。The北海道ファームでお米を作っていながら、

自分の家で日常食べているお米は、一般的な消費者と同じように

スーパーなどの小売店で買っています。

十全社の皆さんにお米を食べていただきながら、自分は食べていない!

裏切り者!・・・・すいません。それには、理由があるんです。

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一般的に、自分でお米を作っている農家の場合は、

自分の家用のお米(飯米)は、自分で作っているお米の場合がほとんどです。

米農家なのに お米を買っているなんて、わけわからんという感じでしょうか。

 

でも、それをやってしまうと「自分の作ったお米は、世の中のお米と比較してどうか?」という

感覚ができてこないように思うんです。

たとえば車メーカーは、ライバル社の車を購入して徹底的に分析するそうです。

自分もその研究熱心さは、見習えると思うんです。

 

The北海道ファームの作ったななつぼしは、スーパーで売っているななつぼしよりおいしいのか?

新潟のコシヒカリに比べておいしいのか?千葉のふさおとめに比べておいしいのか?

おいしさは主観ですが、味の違い性質の違いは、ある程度わかります。

 

または、北海道産の おぼろづき、ふっくりんこ、きたくりん などなど・・・・・。

The北海道ファームでは作っていない品種を食べてみて、

「今後The北海道ファームで作る品種」を検討してみることも大事だと思います。

 

あるいは、色々なお米でいろいろな調理を試すと、

「ゆめぴりかのチャーハンは、ベタベタでおいしくない!」とか

「朝ご飯には、ななつぼしが食べやすいような」とか、

その品種に向いている食べ方がわかってきます。

そうすると、消費者の方に「品種別のおいしい食べ方」をお話しできますし。

 

炊飯器で保温をするよりも、冷や飯にしてレンジで温めた方が

食味が維持できるなんて事を 試してみたり。

 

同じ無洗米でも、その無洗米具合に差があって

本当にいっさいお米をとがないで炊いた場合に、

炊きあがりの味にものすごい差が出ることに気が付いてみたり。

たぶん無洗米の製法によっての差だと思います。

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時には、こういう本で紹介されたような高価なお米を食べてみて、

これならThe北海道ファームの方がよい!と言ってみたり。

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そうそう、パッケージデザインの良さなんかも勉強になります。

 

このようにお米を、買って食べることで勉強になることがじつに多いんです。

やっぱり、自分の作っているものが、比較してどうかという感覚。

これは、常に意識しておきたいと思うんです。

 

また、お米をお金を出して買う事で、

(良くも悪くも)この値段で、この内容などと思う事もあります。

実際にお金を出して買うからこその感覚も忘れたくないのです。

 

それで、たまにThe北海道ファームのお米を食べる。

そうするとまた、新しい感覚でThe北海道ファームのお米を見直せる。

いろんなお米を食べ比べることで、感じることが増えてきます。

それもまた、お米を作るうえで大事な要素のように思います。

 

そういうわけで、僕は、お米を買って食べています。

 

世の中のあらゆるお米を食べたうえで、

「The北海道ファームのお米が一番おいしい!」と

言い切れるようなThe北海道ファームでありたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

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