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1. お米の表面を洗い流す
ボウルにお米を入れ、すべてのお米がつかるように水を注ぎます。お米が水につかったら手早く1~2回かき混ぜて、すぐに水を捨てます。お米の表面に残った米ぬかを素早く洗い流すことが大切です。お米は、この時の水が味を左右するとも言われています。ここで水道水ではなく軟水のミネラルウォーターを使う方法もあります。
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2. お米を研ぐ
精米技術の向上で昔ほど強く研ぐ必要は、ありません。研ぐというよりも洗うイメージで。再びお米がつかる量の水をボウルに注ぎ、お米を研ぎます。乳白色のとぎ汁がたまったら水を替え2~3回繰り返します。この時手の形は、ボールを握るような形、一定のリズムで手を動かします。お米の研ぎ具合も好みが出るところです。自分の好みで研ぐ回数を判断します。
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3. お米を浸水させる
お米は水に浸けることで、炊く時のデンプン変化により甘みが出ます。夏場で30分、春夏は45分、冬場で60分程度、水に浸け吸水させます。ご飯の炊きあがりが柔らかく感じるときは短めに、固く感じられるようであれば長めにします。洗った後、ザルにあけて浸水させる方法もありますが、お米の表面にワレが起こりやすくなります。また、炊飯器によっては浸水工程まで行う種類もあるので、炊飯器の説明書を確認してください。
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4. 水加減
炊飯器の目盛りを利用して水加減を確認するのもよい方法ですが、正確に水量を測り炊いてみてはいかがでしょうか。一般的にはお米1に対して、お水1.2前後です。お米2合(約300g)の場合は、お水360ccが標準です。柔らかめに炊ける「おぼろづき」や「ゆめぴりか」は、やや少なめにするなど、お米の種類で調整して自分好みのおいしいお米の炊き方を楽しんでください。
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5. 蒸らし
最近は炊飯器で自動で行ってくれるものが多いです。蒸らし機能がない場合は、10~15分ふたを開けずに蒸らします。蒸らしすぎると、ご飯の水蒸気が水になり、炊きあがりに影響するので気をつけましょう。
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6. ふんわりほぐす
ご飯が炊きあがり、蒸らし終えたらすぐにほぐす。お釜の中のご飯の上下を入れ替えるように米粒の間に空気を含ませるように、しゃもじでふんわりとほぐす。また、ふたを開けることで湯気として余分な水分がとんで、おいしい状態になる効果もあります。炊飯器の炊きあがりサインを逃さないことも大切です。
番外編:保温はしない
最新の炊飯器はメーカーの研究が進み数時間は味を保持するものがあるようですが、保温時間が長くなるほどご飯の味は落ちていきます。ご飯を炊いたらなるべく保温はせずに炊き立ての味を楽しんでください。また食べきれない場合には、冷凍保存をおすすめします。