10月に入って雨が多く田んぼが乾きません・・・。
そんな中、難航中なのがワラの搬出。
おいしい米作りには欠かせない作業ですが、この雨の多さで難航中です。
作業の最初は、写真のようにワラを丸めるところからです。
ここまでは、ワラが濡れていても何とか可能なんですが。
この田んぼからロールを搬出するのがまた大変。
田んぼの地面が完全に乾いていれば、軽トラックを田んぼに入れてロールを拾い
ワラを直接搬出して、畑に持っていけますが、この方法ができたのは1日くらい。
最初は、田んぼが乾いたタイミングねらいで、トラクターで回収しましたが
タイヤで田んぼの地面を掘り、痛めてしまうのでNG!
よい田んぼを作るための作業で、逆に田んぼを痛めたら本末転倒です。
さらに雨と雨の間隔が近くて、トラクターを入れられるほど田んぼも乾かないです。
次に、小型の運搬車にロールを乗せて搬出しました。
曲芸なみにロールを10個乗せるという技術を見出して、
これは、機械も小型で田んぼの地面を痛めない、
調子いいぞという事で5日間ほど稼働しましたが!
運搬車のクラッチが、故障!再起不能に・・・・。修理見積20万コース・・・・。
いや、もともと本社の石材部で1tクラスの墓石を運んでいた機械でしたけど。
ワラの搬出でハードに使い倒すのは、さすがに無理があったかもしれない・・・。
クラッチ操作、一日何百回コースだったし・・・。
ついに機械はやめて人力搬出に・・・。
一輪車(通称ネコ車)で、地味に一つづつ搬出という方法に。
4機編隊のネコ車で、ロールを回収。
とうとう機械化農業から人力農業に逆戻り!
The北海道ファームのタイムマシーン農業。江戸時代の農業へタイムスリップ!
1人1個のロールを積んで延々、田んぼを歩いて戻ってきます。
えっ?「2個積めばいい」 いやいや2個もロールを積むと60kgクラス。
ネコ車の車輪が濡れた田んぼの地面にめり込んで走行できないんです。
それほどに、田んぼの状態は悪いです。
ワラのロールは、相変わらず水を吸っているので1個30kgオーバー状態。
持ち上げる作業も結構きびしい。
それでも、延々と人力で搬出する事1日。
7反程度の田んぼで200個以上のロールを搬出完了。
4人作業なので、1人50往復以上。きつい作業で、作業員全員無口に・・・。
いや、本当に腕もパンパンで腰も痛い状態。
連日の作業になると、筋肉痛に筋肉通を重ねていく感じです。
「筋肉痛は、動かして直せ!」「いやいやいや。休みたいでしょ」
「雨が降ったら休めるよ」「それでは作業が終わりません」
「そうだ、釣り針で引っ掛けてリールで巻あげれば」「無理です」
「シーソーで、ロールを飛ばしてトラックに着地は・・・・」「トム&ジェリーか」
支離滅裂・・・。最近、みんな疲れているな。
田んぼを痛めるのを覚悟で、コンバイン改造の大きな機械を入れてしまえばいいのですが、
やっぱりそれは田んぼを痛めるので、なるべくしたくないわけで。
The北海道ファームの名物「人海戦術」と「気持ち」で乗り切るべく、奮闘中。
なんとか雪が来る前に終われるつもりですが・・・。