2016モンドセレクション金賞受賞の「北海道水芭蕉米」を作っている
The北海道ファームです。→詳しくはこちら 真面目にお米を作っています。
The北海道ファームのお米作りは、真面目だ!と主張しているわけですが、
そのおいしいお米作りに対する真面目さ、愚直さの象徴的な作業がこのワラだし作業。
収穫後の田んぼから、稲穂を外したワラを運び出す作業です。
まず、なぜ収穫後の田んぼからワラを出すのか?という事ですが、
これは、田んぼの中でワラを腐らせると稲の生育に悪影響、肥料の効果が計画どうりに行かないなど、
健全でおいしいお米作りの障害になるからです。
※理由を 説明すると長文になるので詳しくは省略。
とにかく、高品質なお米作りにはワラの搬出は欠かせない作業ですが、
現実的には作業負担が大きすぎて ほとんどの農家では、やりたくてもできない作業です。
でもThe北海道ファームでは、「絶対にワラを出す!」と決めて、この大変なワラだし作業を進めています。
まずは、今年から導入されたコンバインのオプションパーツがこれ。
結束機!
なんと、刈り上げてモミを外した稲わらをヒモで縛ってくれるスーパーパーツ。
仕組みが複雑すぎて、トラブルが頻発していましたが、いい働きをしてくれます。
写真では、赤い矢印で示したところに、結束機で縛られたワラ束が出てきています。
この、結束機を使うとこんなワラ束ができます。
ちょうど、真ん中あたりで縛られています。
コンバインの中に紐でワラを束ねて結ぶという素晴らしいカラクリが仕込まれていますが、
どういう仕組みでこうなるのか、いまいちわかりません・・・・。
で、そのワラ束が稲刈り後の田んぼ一面に落ちている状態になります。
赤矢印で指し示してみました。
だいたい1m~2m間隔で1個落ちているイメージです。
という事は、そう田んぼ一面にこの状態。
たとえば5反田んぼで数百の束が、点々と・・・・・。
The北海道ファームの7・5町の田んぼ全体では、何千、何万のような気がしますが
数えると嫌になるので、数えたくない・・・・・。
とにかくこれを、全部拾い上げるという作業が、ワラだし作業です。
じゃあ、どう拾うのかというと・・・・The手作業!
この写真のように、一つ一つ心を込めて拾います。
数千、数万を手で拾う!想像するだけでもその大変さが解っていただけるかと思います。
で、案の定1日ワラだしをすると、「腰が痛い・・・。」「足が・・・・。」と故障者続出。
ワラを一束拾うのは、たいしたことが無くても何せ数が多い、一日中拾い続けても終わる気がしないくらいなので。
でも、高品質なお米作りには欠かせないので、The北海道ファームでは、
とてもつらい作業になる事が解っていながら、やるんですね。
「いつ終わるか?そんなことは考えてはいけない!まず目の前の一束を拾う。
そうすれば、いつかは確実に終わるから・・・・。まず一束、もう一束・・・。」
「一つ拾えば、終わりが近づく。一つでも多く拾わないと、いつまでも終わらない・・・・。」
精神状態を務めて平坦に保ちながら、少しずつ少しずつしか作業は進んでいきません。
ほとんど修行のような作業・・・・。
稲刈り後の、このワラだし作業、今年から作業方式を見直しましたが、
長いつらい作業であることには、かわりがありません。
でも、このワラだし作業を続けてきたことで 夏の田んぼに実感できる変化が起きているのも
よくわかるので、やっぱり実施しないわけにはいかない作業です。
よい田んぼを目指して、真面目に作業に取り組んでいます。
~次回その2に続く~