2016モンドセレクション金賞受賞の「北海道水芭蕉米」を作っている
The北海道ファームです。→詳しくはこちら
稲作と養鶏で循環型農業に真面目に取り組んでいます。
種もみの芽だしが終わると、いよいよ播種(はしゅ)作業、すなわち種まきの始まりです。
種まき作業と言っても、節分の豆まきのごとく、種もみを田んぼに直接まくわけでは、ありません。
一部、そういう農法もありますが・・・。
The北海道ファームでは、こんな機械で種まきをします。
資材が配置された作業場なので、ちょっとわかりにくい写真です。
この機械の、一番肝心な所、種まきをする播種機部分です。
農家の人以外は、よくわからないので解説します。
まずは、こういうポット育苗箱を準備します。
これを、上の播種機に通します。
コンベアー式で機械の中を この育苗箱が奥から手前に移動します。
その途中で、3つ並んだ赤色の箱から土と種もみが詰められてきます
一番奥、最初の赤い箱から育苗箱に詰められるのが、
床土、種をまく所の土ですね。
植木鉢でいえば、最初に入れる土です。
次に、真ん中の赤い箱から
種もみが、まかれます。
ちょっと見にくいですが、機械の中はこんな感じです。
種もみがまかれているのが解るでしょうか?
最後に、一番手前の赤い箱から
掛け土、種もみが露出しない様に上からかけます。
そうすると、こういう感じで出てくるわけです。
丸い区画ひとつひとつが、種もみが3~4粒入った小さな植木鉢のようになっています。
この作業を、播種機が延々と繰り返していくわけです。
The北海道ファームの場合は、約4000枚の育苗箱を使います。
種まき作業自体は、播種機が行うので人間がする作業は、
播種機が調子よく動くようにお世話をすることです。
順次、土を追加したり、種もみがきちんと出ているか、育苗箱は正常か、
色々と点検や調整をするのが、人間の役割ですね。
とくに、種もみがまかれていない!なんてことになると、
田植えの時に苗が足りなくなる=収穫量が減るという事態になるので、気が抜けません。
機械が順調に動いていれば、一日3時間×5日くらいの播種作業の予定ですが・・・・・。
なかなかどうして、毎年機械のどこかが不調になって時間をとられます。
農機具屋さんいわく「結構、微妙な調整が必要な機械」だそうです。
今年は、新規で入れた育苗箱の積み出し機械が、どうもへそを曲げてしまいました。
現在、機械屋さんに逆戻りで治療中。代替機で作業を進めています。
次は、いよいよ育苗用ハウスに育苗箱を並べていく作業です。