水芭蕉の咲く清らかな水で育てた「北海道水芭蕉米」と
安全安心な北海道産のエサで育てた「日本一しあわせなにわとりの玉子」を生産している
北海道栗山町のThe北海道ファーム、栗原です。
稲作と養鶏で循環型農業に真面目に取り組んでいます。
前回のブログ記事で、「出穂が近いな」と書きました。
そうは書いてみたものの、出穂(しゅっすい)という言葉が、
水稲農家の言葉なので、「なんだそれ?」と言うのが、当たり前なのかなと反省しています。
という事で、少々解説気味な今日のブログです。
現在の田んぼの様子です。
だいぶ稲の草丈も伸びて、初夏の水田という景色になっています。
近づいてみると、稲の1株1株が大きく育っているのが分かります。
約1か月半前の田植直後は、こんな感じだったので
短期間でずいぶん育ってきたました。
もちろん稲の高さも伸びましたが、1株の茎の本数が増えているのも
見て取れるかと思います。縦にも横にも大きくなっています。
この茎の本数が増える事を「分けつ(ぶんけつ)」といいます。
文けつは、6月の気温に左右され分けつの多寡が秋の収量を左右する面もあるので
「今年は分けつがいまいち遅いな~」と 米農家はボヤいたりします。
本題にもどって、稲穂の話。
田んぼから、稲を根元から切り出してきました。
稲の状態を把握するために、標準的に育っている所を選びました。
これを、カッターで縦にふたつに割ります。
そうすると、中から稲穂が出てきます。
なかなか見る機会がない幼穂の画像ですね。
写真が下手で、判りにくいので少し細工をしてみました。
現在の稲穂の様子です。
秋の稲穂に比べて、色は薄い緑色、モミガラは柔らかい薄皮みたいな感じで
肝心の白いお米になる部分は、液体が少量あるイメージです。
全体に、ふにゃふにゃで濡れていてまさに、赤ちゃんのような感じですね。
これが、いわゆる幼穂(ようすい)と言われる稲穂の状態で、
今の時期、稲の茎の中で育ってきている稲穂です。
この幼穂ができる時期を幼穂形成期と言って、
この時期の稲は、非常に低温に弱く、もし低温になると秋の収穫量が減ります。
今の時期の穂の様子を説明したところで、
この稲の茎の中で育った幼穂が、茎の中から出てくるのを出穂(しゅっすい)と言います。
出穂すると、田んぼの稲に稲穂が見て取れるようになるので
「稲が実ってきたな~」と判るようになります。
ただ育っているように見える稲もいろいろと生育段階があって、
気にしながら、面倒を見るのが農家の仕事。
子育てに近いものがあるかもしれません。
稲作の用語も、色々とあるのでブログで稲作用語を使う時には、
誰にでもわかる様に書いていくように心がけます。
The北海道ファームのブログで、稲作用語をマスターして
あなたも稲作農家と雑談に挑戦だ!
あんまり魅力的ではないか・・・・。
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