水芭蕉の咲く清らかな水で育てた「北海道水芭蕉米」と
安全安心な北海道産のエサで育てた「日本一しあわせなにわとりの玉子」を生産している
北海道栗山町のThe北海道ファーム、栗原です。
稲作と養鶏で循環型農業に真面目に取り組んでいます。
冬の時期は、The北海道ファームも屋外の農作業は、できない時期なので、
ここ数日、勤務中の大半が事務所の中でのPC作業と言う状況です。
「農家なんだから、農作業が無ければ休みでしょ」という
イメージをお持ちの方も多いようですが、そんなノンビリとした農家は、
いまどきの北海道には、ほとんどいないと思いますよ。
この時期にどれだけ勉強したかで来年の作物の出来が違う!
売り上げが違う!何か新しい取り組みは無いか!それくらいの感覚だと思います。
ここ数日取り組んでいるのは、来シーズンの資材の選定作業です。
例えば、稲作で使う殺菌剤ひとつを選ぶにも
「毎年これを使っているから、今年も同じでいい」と決めてしまえば、
何も考えずに楽に決めることができます。
でも、同じ殺菌剤を使い続けると耐性の問題でだんだん効かなくなるので
種類を変えて、今度はこっちの殺菌剤にしてみようとか、
あるいは、最近新発売のこの殺菌剤はどうだろうかなど、色々比較検討するわけです。
で、複雑なのが各種薬剤では「商品名」、「成分」、「薬剤の系統」などを
把握して比較しないといけないというところ。
「薬の名前が違うから、違う薬だろ」と思ってよく見ると、「成分的には、同じ系統」なんて
こともあり「それじゃ薬を変える意味がない」なんてこともあります。
そこで、活躍するのがこの冊子。作物ごとに代表的な使用薬剤の成分や系統まで
とても見やすくまとまっています。いい冊子です。
そうは、言っても紙媒体なので新発売の薬剤等は、記載がない場合もあるので
そこはメーカーのHPで情報を確認したり・・・・。まぁ色々ごちゃごちゃ調べるわけです。
で、「結局はどうもよくわからないな~」なんて状況になるので、
町内の農業改良普及センターという、農業技術を無料で!
アドバイスしてくれる研究指導機関に相談に行ったり、
農協さんの資材の所に相談に行ったりします。
もちろん、近所の農家さんのアドバイスも重要な情報源です。
他にも、価格的なバランスや自社の手持ちの機械で使える資材か、
なども選定上は大事なポイントです。
さらに、資材を決めたら 田んぼの面積はこのくらいだから、使用量はこのくらい、
そうすると、この資材は何個発注して・・・・と苦手な算数の問題になってきます。
このような選定作業を、肥料や薬剤、使用する資材のひとつづつしていくわけです。
で、最近は色々勉強をしているので資材の話も
できるようになってきましたが、農業1年目の完全な素人の時は、
「おいしいお米を作る資材は、どれですか?」
「その前に、いまどんな資材を使ってるの?」
「よくわかりません・・・・・」
「もう少し、勉強してから来なさい」
なんて事もありました。
今思えば、何たる雑な質問。聞きに行くのもいい度胸ですね。
それは答える方も困りますよ。あぁ、恥ずかしい・・・・。
もちろん、今はそんなことは、ないですよ。
でも、文系脳にはこの資材関係は、結構なじみにくいんですよね。
今までの人生で、もう少し真面目に理科や算数から勉強しておけば、よかった・・・。
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http://shop.thehokkaido-farm.co.jp/
どうぞ、ご覧ください。