水芭蕉の咲く清らかな水で育てた「北海道水芭蕉米」と
安全安心な北海道産のエサで育てた「日本一しあわせなにわとりの玉子」を生産している
北海道栗山町のThe北海道ファーム、栗原です。
稲作と養鶏で循環型農業に真面目に取り組んでいます。
ここ数日 大雨と寒い日が続いていましたが、今日からいい天気。
稲も喜んでいるような気がしますね。
田植えが終わり約2週間、稲も背丈が20cmほどに大きくなってきました。
この時期、The北海道ファームでは、田んぼの水の管理に追われています。
「田んぼって、池みたいに水が入っていればいいんでしょ?」
僕も本格的に水田にかかわる前は、そう思っていました。
一般的な感覚では、そんな認識だとおもいます。
でも実は、水田農業での水の深さの管理は、非常に大切。
高品質なお米を安定的に作る農家は、水管理にも相当気を 配っています。
今の時期のThe北海道ファームの田んぼは、水深4~5cmを理想に
水位を保って、稲が分けつと言って、茎の本数を増やしやすいようにする時期です。
おお!理想的な水深4cm!いいですね。
こっちは、水深11cm・・・・。深すぎる。
と、田んぼにより、場所によりそれぞれ水深が全然違います。
この時期の稲の生育に理想の水深4~5cmを KEEPし続けるのは、至難のワザ。
想像してみてください、田んぼの大きさが100m×50mだとして、
どこの位置で水深を測っても、深さが4~5cmで 同じという難しさを。
水は、正直で100m先でも平面で同じ高さになります。
という事は、田んぼの中の地面が100m先まで、わずかな誤差もなく平面でないと
測る場所によって 水深がバラバラになってしまいます。
100m先まで地面を完全に平面に仕上げるのは 相当難しいです。
100m先で5cm地面が高いなんて、人間の感覚では、ほぼ気が付けないレベルです。
それでも、代掻きの時のやり方で、だいぶ平面に仕上げられるようになっていますが、
田んぼ全面を水深5cmにKEEPするのは、やっぱり難しいですね。
例えば、こうやって、地面が出てしまう所もありますが、ここを水深5cmにすると
他の所は10cm以上深くなったりして・・・・稲が半分以上水没します。
さらに、天気が良い時の大気中への蒸発や、土中への浸透など
いろんな要素で水深は変化しています。
と、いう事で「あぁ 水を入れ過ぎた」「どうも、水がいれたりないな」などなど、
30枚近い田んぼを 歩き回って色々調整する日々が続きます。
「まぁ、そんなに水深にこだわらなくても 大丈夫」と、言ってくれる先輩もいて
確かにその通りな気もしますが、どうも性格的に気になるので・・・・。
高品質なお米作りには、 細やかな水管理も大事なポイントです。
さて、あっちの山側の1cm位水を浅くしたい田んぼ、排水口を調整して1時間たつから
どうなったか見に行って来よう。狙いどうり水深が決まっていればいいけどな~。
水調整が、続きます。
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