水芭蕉の咲く清らかな水で育てた「北海道水芭蕉米」と
安全安心な北海道産のエサで育てた「日本一しあわせなにわとりの玉子」を生産している
北海道栗山町のThe北海道ファーム、栗原です。
稲作と養鶏で循環型農業に真面目に取り組んでいます。
雨続きの6月から、追い打ちをかけるかのような豪雨です。
稲の健康を 助けるために水田の水を一度抜く中干し作業を していますが、
この豪雨は、水田は水浸しになり、何が中干しなのかよくわからない状態です。
それでも、雨の合間や合羽を着てずぶ濡れになりながら、
「中干しまで行かなくても 水の入替だけでも、多少は効果があるはず」と、
自分に言い聞かせながら、田んぼの水を 調整しています。
実は、今年の中干し1回めは、手をつけない方が良かった気もします。
さておき、「中干し」は、稲を健康に育てるための大事な作業です。
では、健康な稲とは、どんな稲か、気になる所ですが、
今回は稲の根の状態を例に ご紹介します。
別の田んぼから 引き抜いてきた稲の株です。
根の部分に 注目して見てください。
ポイントは、根の色です。
根の量が違うねという視点もありますが、これは引き抜いてきた時の
作業で根が切れていたり、生育差もあるので 気にしないでください。
右側の稲の根です。
左側の稲の根です。
そう、稲の根の色が違います。
右の稲の根の方が、赤茶色の根の比率が多いです。
逆に 左の稲の根は、白い根の比率が多いです。
同じように田んぼから抜いてきて、水で軽く泥を流し比べていますが、
田んぼが違うと こんなに差がでています。
この場合、白い根が多い左の方が健康に育っている稲という事になります。
赤茶色の根が多い方は、やや根の状態が良くないです。
写真のような、現段階での根の状態の差は、主に田んぼの土壌の状態によるものです。
土壌の良し悪しが稲の健康状態に影響を与えるので
田んぼの土壌を いい状態にしたくて、今の時期の中干しや、
秋の稲わらの搬出、溝掘り作業など、土壌の状態をよくするために色々と作業をしています。
理想的には、白い根が大きく深く根を張り、そこから強い茎と葉が育ってくれる、
そんな稲に育てていきたいのですが、大きさも条件も違う26枚の田んぼで、
すみからすみまで一株残らず全部理想的に育てる事は、非常に難しいです。
でも、このむずかしさが、作物を育てる面白さだと思います。
今年は、どんな米に出来上がるのか、今のところ状況はいいとは言えませんが、
出来ることを少しづつ積み重ねて、高品質なお米の収穫を 目指していきます。
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