水芭蕉の咲く清らかな水で育てた「北海道水芭蕉米」と
安全安心な北海道産のエサで育てた「日本一しあわせなにわとりの玉子」を生産している
北海道栗山町のThe北海道ファーム、栗原です。
稲作と養鶏で循環型農業に真面目に取り組んでいます。
ここ数日、The北海道ファームの田んぼでは、沢山のトンボの羽化が観察できます。
どういう訳か、田んぼの中でもある場所に集中しているようなので
ヤゴあるいはトンボにも 居心地がいい場所があるようです。
さて、そのトンボがたくさん育っているThe北海道ファームの田んぼは、
水深を 20cm程度まで深くする 「深水期」の最中です。
そう実は、田んぼの水は年中入れっぱなしではなく、稲の生育にあわせて
入れたり出したり、水深を細かく調整しています。
米農家には当たり前ですが、皆さん意外に知らないようです。
稲の根元が ずいぶん深く水につかっている様子が分かるでしょうか?。
稲の生育過程で、今の時期に低温にあたると、
花粉の生育や穂の生育に不具合が生じて、
最終的には収穫量が減る事になる、冷害危険期という時期があります。
この冷害危険期には、水温は気温より変化しにくいという性質を利用して
田んぼの水深を深くして 稲を 低温から守ってあげます。
そのため、いまのThe北海道ファームの田んぼの水深は、
1年中で1番深い最大20cmの深さで水を入れています。
という事で、水深20cmをめざして毎日、少しづつ田んぼに水を入れているので、
直接用水からの水が入ってくる入水口付近の稲は、倒れてなくなりました。
大量の水を勢いよく入れるので、ある程度は目をつぶることにしています。
そんな、深水にする時期の道具がこれ。
「The北海道ファームオリジナルものさしスコップ」といいます。
スコップの、持ち手の部分にメモリを付けて
田んぼの水深を測れるようにしています。
こんなふうに 田んぼに差し込んで水深を簡単に測れます。
この場合は、水深約13cm やや浅い感じです。
もちろん、普通のスコップなので、アゼの補修や排水口の調整など
深水期にありがちなスコップでの補修作業も できます。
まぁ 便利。一家に一本、深水期の見回りのおともに最高です。
水見板より 田んぼの中で複数の場所で測りやすい所もメリットです。
「そんなね~いちいち ものさしで 水深はからないでも、大丈夫」
という、声が聞こえてきそうですが・・・。
僕は、細かい事まで気にしがちな小心者農家なので便利に使っています。
なお、色々な場所で水深を測ってみると一枚の田んぼの中でも
奥で15cm 手前で18cmなんていう誤差が事もあるのも分かってしまいます。
それは、それで悩ましいです。
~お知らせ~
The北海道ファーム製品の購入は、こちらから。
http://shop.thehokkaido-farm.co.jp/
どうぞ、ご覧ください。