The北海道ファームの栗原です。
今日は、雨なので作業が休み。そこで少々語ります。
「実は、わたしお米を小売店で買って食べています!」
そうです。The北海道ファームでお米を作っていながら、
自分の家で日常食べているお米は、一般的な消費者と同じように
スーパーなどの小売店で買っています。
十全社の皆さんにお米を食べていただきながら、自分は食べていない!
裏切り者!・・・・すいません。それには、理由があるんです。
一般的に、自分でお米を作っている農家の場合は、
自分の家用のお米(飯米)は、自分で作っているお米の場合がほとんどです。
米農家なのに お米を買っているなんて、わけわからんという感じでしょうか。
でも、それをやってしまうと「自分の作ったお米は、世の中のお米と比較してどうか?」という
感覚ができてこないように思うんです。
たとえば車メーカーは、ライバル社の車を購入して徹底的に分析するそうです。
自分もその研究熱心さは、見習えると思うんです。
The北海道ファームの作ったななつぼしは、スーパーで売っているななつぼしよりおいしいのか?
新潟のコシヒカリに比べておいしいのか?千葉のふさおとめに比べておいしいのか?
おいしさは主観ですが、味の違い性質の違いは、ある程度わかります。
または、北海道産の おぼろづき、ふっくりんこ、きたくりん などなど・・・・・。
The北海道ファームでは作っていない品種を食べてみて、
「今後The北海道ファームで作る品種」を検討してみることも大事だと思います。
あるいは、色々なお米でいろいろな調理を試すと、
「ゆめぴりかのチャーハンは、ベタベタでおいしくない!」とか
「朝ご飯には、ななつぼしが食べやすいような」とか、
その品種に向いている食べ方がわかってきます。
そうすると、消費者の方に「品種別のおいしい食べ方」をお話しできますし。
炊飯器で保温をするよりも、冷や飯にしてレンジで温めた方が
食味が維持できるなんて事を 試してみたり。
同じ無洗米でも、その無洗米具合に差があって
本当にいっさいお米をとがないで炊いた場合に、
炊きあがりの味にものすごい差が出ることに気が付いてみたり。
たぶん無洗米の製法によっての差だと思います。
時には、こういう本で紹介されたような高価なお米を食べてみて、
これならThe北海道ファームの方がよい!と言ってみたり。
そうそう、パッケージデザインの良さなんかも勉強になります。
このようにお米を、買って食べることで勉強になることがじつに多いんです。
やっぱり、自分の作っているものが、比較してどうかという感覚。
これは、常に意識しておきたいと思うんです。
また、お米をお金を出して買う事で、
(良くも悪くも)この値段で、この内容などと思う事もあります。
実際にお金を出して買うからこその感覚も忘れたくないのです。
それで、たまにThe北海道ファームのお米を食べる。
そうするとまた、新しい感覚でThe北海道ファームのお米を見直せる。
いろんなお米を食べ比べることで、感じることが増えてきます。
それもまた、お米を作るうえで大事な要素のように思います。
そういうわけで、僕は、お米を買って食べています。
世の中のあらゆるお米を食べたうえで、
「The北海道ファームのお米が一番おいしい!」と
言い切れるようなThe北海道ファームでありたいものです。