2016モンドセレクション金賞受賞の「北海道水芭蕉米」を作っている
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昨日から 催芽(さいが)の作業を始めました。
催芽とは、種もみに温度をかけて芽が出てくるようにする作業です。
催芽場です。と言っても倉庫の中での作業です。
今年から、お湯で種もみに温度をかける方式にしました。
お風呂のような装置とタンクのような装置の2種類で催芽作業をしていきます。
中には32度に保ったお湯が循環するようになっています。
10日間ほど水に浸けてあった種もみを水槽から取り出して移動します。
催芽機に投入していきます。
きちんと並べて、水槽内の種もみに温度ムラが発生しない様に気を付けます。
ここで「食酢」を投入します。
秘伝の隠し味・・・・・・・ではありません。
稲の病気対策の一種で、種もみを食酢で殺菌するという方法です。
農薬の使用を1種類減らすことができます。
なるべく農薬の使用は減らしたい、減農薬の手法の一つです。
もちろん「食酢」なので、あたりに多少酢の匂いがただよいます。食欲はそそりません。
ここで、催芽機に種もみを入れて約24時間で種もみが芽を出します。
いわゆる「ハトムネ状態」という事ですが、そこは次回のご紹介。
この催芽作業では、「もし芽が出なかったら・・・」という不安がついて回ります。
ここまでの種もみの作業は、自分で人為的コントロールできる作業がほぼ100%なので
失敗したら、すべては自分のせいという事になります。自然や天気のせいにはできません。
そうココでの失敗は、言い訳無用の100%自己責任。
しかも、ここでの失敗はやり直しがききません。なぜなら作業タイミングが1回しかないから。
「ここで失敗したら一年分の売り上げがゼロの無収入。1年間の仕事がなくなります。」
会社全体の命運が自分の作業に100%かかっているプレッシャーを感じます。
この催芽作業の間が、一番眠れない日々。ピリピリします。
「やるべき手順はきちんとやった。大丈夫」と自分に言い聞かせつつも心配はつきません。
しかも何時に芽が出てくるのか、数時間単位で幅があるので
H社員と交代で、夜間早朝も様子を見たりして。心配で落ち着かない夜。
こんな日が、あと1週間続く予定です。「あぁ心配だ・・・・。」
ちなみにこの時期の各種お問い合わせには対応が遅れる場合がありますがご容赦ください。