2016モンドセレクション金賞受賞の「北海道水芭蕉米」を作っている
The北海道ファームです。→詳しくはこちら 真面目にお米を作っています。
深水を終了して、田んぼから水を抜きました。
そのまま、田んぼ中の地面が乾くように数日間水をいれない本年2回目の中干しに入りました。
田んぼに水を入れないことで、普段水中にある稲の根元まで空気に触れ
稲の根を含めて活性が上がる効果があります。
こんな感じで、稲が根元まで空気中に出ています。
深水管理で腰まで水につかっていた稲が
体全体で酸素を吸いこんで、一息ついているわけです。
健康体の稲を作るためには、やっておきたい作業の一つです。
同時に、田んぼに地面を地割れができる位まで乾燥させます。
約1cm程度の地割れで、稲の根が切れないくらいが理想的です
この地割れを入れておくと、秋に稲刈りに向けて田んぼの水を抜く時に
地割れで水が抜けやすくなるので、田んぼの地面の乾燥を促進する効果が期待できます。
田んぼの地面を 乾燥させる目的は、土質の件など色々ありますが、
メインは、大型のコンバインが支障なく走れるようにすることです。
田んぼがドロドロの沼地状だと、さすがにコンバインも行動不能になりかねません。
重量が3トン~4トンもあるコンバインがモミを満載して田んぼを走り回るので、
地面が硬くないと、沈み込んだり掘り返したり田んぼを痛めてしまいます。
そのため、ここで稲刈り時に田んぼの地面が乾燥するように、地割れを入れておきたいわけです。
教科書どうり、理想的な事を狙って中干しをしているものの
実は、中干しを初めて雨、雨、豪雨、曇り・・・・・・・。ぜんぜん乾きません。
水は、抜いてあるものの地面はしっかり水分を保持。ドロ状です。
そんな天気で数日間。
もう、稲の穂が出てきてしまいました。
順々に穂が出ている田んぼが増えてきます。
穂が出てくると、花が咲き、この時期には稲が水を欲するので
中干し終了で、田んぼに水を入れなければいけません。
ちなみにこの時期の水を「花水」と風流な表現をします。いい表現です。
雨続きの天気の兼ね合いもあって、田んぼの地面を乾燥させる事ができないまま中干し終了へ。
稲刈り前の時期に晴れが続けば、地面に地割れが無くても乾くので問題はないんですが・・・。
雨が続くと、「あの時、地面に地割れが来るまで干しておけば・・・・」という事になるかもしれません。
ただ、穂を出してきた稲が水を欲するのも健康な稲作り上、
無視できないので生育を見ながら、順番に入水していくことになります。
ぎりぎりまで入水を待ちたい地割れさせたい!
稲は水をくれと言っている! 悩みます。