先日、The北海道ファームの作業場の記事で登場した緑肥。
読者の方から質問をいただいたので、解説します。
※この写真で咲いているキカラシも緑肥の一つです。
緑肥は、土づくりを目的とした栽培です。
土壌の改良や土質の向上。連作障害の回避などの効果があり、
緑肥に使う作物により、効果は色々あります。
The北海道ファームでは、水稲栽培を主にしているので、
苗を作るための温床ハウスで緑肥を使用しています。
具体的なプロセスです。
育てた苗を田植えした後のハウスです。
ハウス内を耕した後、緑肥の種をまきます。
写真は、緑肥に使うエンバクというイネ科の種。
ある程度、生えそろった状態で一区切り。
緑肥の成長過程で、土中の栄養素を吸着したり
根が張ることで 土壌の透水性を向上させたり、色々な働きがあります。
トラクターで土中にすき込んでしまいます。
この時に 生えた草の部分をハウス外に運び出したり、
刈り倒したり、色々な手法もあります。奥が深い・・・。
トラクターで土中にすき込んだ跡です。
この後、緑肥の草部分、根部分は、土中で分解され有機物として
土中の栄養素になります。土中の有効菌を増やす効果もあります。
農薬や肥料を使うのではなく、自然にある植物の力を利用して
土壌、土質の改良を行うこの緑肥という手法。すごくいい手法だと思います。
農家の方には、当然でも一般ユーザーにはあまり知られていないですが、
植物本来の性質を 無理なく利用する緑肥は、素晴らしい農業の手法です。
環境的にもローインパクトなので、The北海道ファームでも、積極的に利用していきたいです。
ちなみに、北海道と言えば一面のひまわり畑!
これも緑肥。緑肥の効果には、景観の向上もありますね。
実は、一番上の写真のThe北海道ファームの緑肥キカラシも
花がきれいで すき込み作業を先延ばし中です。
雑草対策にもなりますので、雑草対策にお困りの葬儀場にも使えるかも知れない・・・。
H店の駐車場回りとか。春に緑肥の種をまいてしまえOK。手間もかからないですよ。