2016モンドセレクション金賞受賞の「北海道水芭蕉米」を作っている
The北海道ファームです。→詳しくはこちら 真面目にお米を作っています。
ここ数日、天候が大荒れで参っています。
畑より田んぼの方が天気の影響は少ないとはいえ、強風は稲にもよくない影響が出がちです。
そんななか、稲の保護のために田んぼに深く水を張る時期がすぎてきたので
順番に田んぼの水を排出し始めています。
大量の水が田んぼから排水溝へ流れていきます。
あっちでも。
こっちでも。
と、大量の水を排水溝に流し込んでいくと・・・・・。
まずい。排水溝で洪水が発生!
U字溝の高さを 超えて土手を削っていきかねない水量になっています。
う~ん。水を流し過ぎたか・・・・。
という事になるので、各田んぼの排水口を調整していっぺんに水が流れていかない様にします。
このぐらいの水量なら、まぁ何とかいいでしょう。
排水溝はThe北海道ファームから、よその家を通っていくので
下流の方まで水量を確認しないといけません。
The北海道ファームが一斉に水を流したせいで、下流の畑に水が流れ込んで大洪水!
作物が台無し!なんてこともあり得ます。
それは、やっぱりまずいでしょう。気配り、目配り大事な所です。
このいっぺんに田んぼの水を落としていく作業をすると、
「田んぼって、ものすごい量の水がはいっているんだな~」と思います。
難しくいうと、「農業の多面的機能の、国土の保全機能、水田のかん養機能」を実感する瞬間です。
たまには、難しい表現を使用してみたかっただけですが、都市住民の皆さんには、
???な文章のかもしれないので、解説は、以下のHPを参照で。
参考HP 農林水産省 農業の多面的機能とは
http://www.maff.go.jp/j/nousin/tyusan/siharai_seido/s_about/cyusan/tamen/index.html
それで、この一斉に落水するときに、以前の溝切作業が生きてくるわけです。
この作業ですね。
この溝切作業の結果できてきた溝が、落水の時にはこの様子。
水深が下がってきて、最後に溝切作業で掘った溝を伝って水が出てきます。
そうすると、田んぼからきれいに水が抜けていく・・・・というわけです。
そう理想どおりにはいきませんが、それでも溝がある方がいいのは、間違いないです。
こうやって、深水から田んぼの水を抜いて、ある程度地面が乾くまで2回目の中干し作業へと
続いていきますが、稲の生育タイミングが長時間の中干しを許さない状況になりつつある・・・・。
この辺の1日2日のタイミングの読みと、その時の天候の状態があるので、
「いつ中干しをやめて水を入れるか」非常に悩む時期なわけです。
一人で悩んでいてもダメなので、近所の大先輩方をつかまえて
「中干ししてますか?」「水入れますか?」「稲の生育は?」と
皆さんの田んぼを見せてもらいながら、聞いて回って余計に悩む悪循環。
田んぼによって環境が違うから、当たり前なんですが・・・・。
「そんなに悩まなくても大丈夫。あんまり悩むとハゲるよ~」と言われています。
そう言われても、悩むものは悩みます。
だいたい、栗原は3代続く由緒正しいハゲの家系だ!目指せ!スキンヘッドの農家!