水芭蕉の咲く清らかな水で育てた「北海道水芭蕉米」と
安全安心な北海道産のエサで育てた「日本一しあわせなにわとりの玉子」を生産している
北海道栗山町のThe北海道ファーム、栗原です。
稲作と養鶏で循環型農業に真面目に取り組んでいます。
田植が終わり約1週間、稲は十分根付いてきたようです。
この時期は、稲の背丈が低いので、水深の調整に気を使います。
「入れ過ぎた」「入っていない」「もう少し」毎日朝夕の定番会話です。
そんな田植え後の日々は、毎日飛んで歩くような目まぐるしさ。
田植で滞っていた作業や、田植えの片づけで一日が過ぎるのが早いです。
そんな、田植え後の片づけの中で特に切ない作業が、この二つ。
まずは、田植の時に 植えきれないかった、余った苗を処分します。
苗は、足りなくなると困るので、当然多めに作ってあるわけです。
しかし、田植えが計画どうり進んでくると、予備が使われずに残ります。
そんな余った苗を 枯らして捨てます。
そう、生活のすべてを苗中心にして丹精こめて育て上げた苗を 捨てるのです。
他に、使い道もないのでやむを得ないですが、切ないものがあります。
「さようなら、苗」です。たぶん300枚以上捨てたような気がします。
次に、育苗に使った育苗ポットを洗っていきます。
The北海道ファームの場合、その数約4000枚。
一枚一枚機械に通して、水で洗っていきます。
機械に育苗ポットを入れて、出てきたものを積んでという作業の繰り返し。
慣れてくると、手が勝手に動く状態になりますが、単純作業の繰り返しが
何日も続くと、精神的にイヤになってきます。
「このペースだと、後3日か~」なんて読めてしまうのも、よくないですね。
さらに、この作業の重要なポイントは、破損した育苗ポットを 抜き取ること。
一枚一枚機械に通しながら、破損をチェックしています。
こんな感じで、角がかけたりして破損したものは、田植え機や種まき機など
機械に通すことができなくなるので、使用できません。
破損した育苗ポットを 気づかずに田植え機に入れてしまうと、
田んぼの真ん中で田植えがストップ、
詰まった育苗ポットを処理するのに田んぼの真ん中で修理作業、
小一時間の作業休止という、精神的にもダメージが来るトラブルが発生することも・・・・。
つまり、ここでのチェック作業が来年のスムーズな作業に直結してきます。
という理由で、破損した育苗ポットを抜き取っていきますが・・・・・
約200枚でしょうか・・・・・、破損した育苗ポットが出てきています。
いい感じで破損を 見つけているぞ!と思いますが、
これが見つければ見つけるほど切ない気分。
まだ半分くらいしかチェックしていないので、全部終わるころには、
この倍くらいの破損した育苗ポットが出るかもしれません。あぁ・・・。
なぜ切ないかと言うと、破損した育苗ポットは処分して、
来年に向けて新しい育苗ポットを 購入しないといけないわけですが・・・・・・・
この育苗ポット1枚約500円!
たとえば、200枚破損で、買い替えると!10万円!!!!!参った・・・・。
見つければ見つけるほど、お金がかかる・・・。
う~ん、見つけないでくれ~イヤ、見つけないと・・・。
毎年、毎年、よく壊れてくれるわけで、新品から5年くらいは問題ない感じですが、
10年となると 厳しいようなイメージですね。
育苗ポットのメーカー = 田植え機のメーカーなわけですが、
育苗ポットの売り上げも、メーカーを支えているような気がします。
僕が、メーカーなら5年で壊れるような材質に調整して、あえて耐久性はあげないです。
そうすれば、買い替え需要が、長年にわたって発生しますから・・・。考えすぎでしょうか。
「3Dプリンターで同じものを低価格で作る」とか、画期的な技術を探りたいものですね。
そうそう、最新技術と言えばドローンを使った画期的な作業を考えてテストしたので、
今度紹介しますね。お楽しみに。
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動画でも、養鶏と稲作の様子をお伝えしていくのでチェックしてくださいね。