2014年04月24日
はるかかなたの指導役が駈るトラクター。広すぎる・・・。
もちろん自分もロータリーをかけ続けます。1日作業して2町分ぐらいでしょうか。
一筆書きで敷地をきれいにならすには、どのように各コーナーを処置するか。頭を使います。
稲はますます芽を伸ばし、種蒔きに時間差があるほかのハウスも順に芽を出し始めました。
今日は、風もなくパレットがそれほど乾燥しないので水撒きシャトルはお休み。明日散水する予定です。
ちなみに、夜間も温度が上がりつつあるのでシルバーなしで行くとの指導役の弁。
日中は9時過ぎには気温40度に迫り地温で32度くらい。暑すぎて稲を痛めるので窓を全開シルバーも取り去りました。
最近、北海道では異例の20度に迫る気温(これは気象台気温で、ハウスの気温とは違います)。
今年は4月に雨もなく、気温も上がりが早いようです。4月頭に氷点下の午前5時から働いていたのがウソのようですね。
今日のおまけクイズコーナー
Q さて、これはなんでしょうか?
A 正解は「フキノトウ」です。
北海道では誰も食べない。完全に雑草扱いです。その辺の道端に大量に生えています。誰も取りません。興味もなさそうです。
辺り一面フキノトウだらけといっていいでしょう。千葉県の某所のように「フキノトウ無断採取禁止」なんてことはありません。
なお、ご希望の方にはその辺で取って送ります。詳しくはお問い合わせください。
2014年04月23日
やっと、やっと待望の芽が出ました。
長かった。しばれる日もありました。風邪を引いた日もありました。
毎日毎日農場で作業して、今日初めて稲の発芽という結果を見ました。長かった。
(注、長いというのは、結果が5日程度で出る葬儀の仕事比であり、一般論でありません)
今日も稲のお世話をします。
外気温が上がり、ハウス内の気温が40度に迫る9時30分頃、まずは両サイドを開けます。
さらには、保温用シルバーシートも外して、気温の上昇を防ぎつつ、乾燥する苗パレットに散水。
「もともと田んぼの稲を陸上で育てるわけだから、水はたっぷりやらないと」と、指導役。
1ハウスに45分を目安に散水シャトルを走らせます。
1ハウス終わるたびに、シャトルを移動させるので、意外に気がぬけません。
ほかにも、同時並行で麦畑にプラウをかけて(※昨日の作業参照)
プラウ後の麦畑にこの肥料をまいたり。
同時並行で、作業を進めていく指導役に感服しつつ1日が進みます。
夕方には、稲君たちの居るハウスの両脇を閉めて、シルバーの保温シートをかけて、隙間風を防ぐ作業をして
過保護ともいえるほど、稲君たちのお世話をします。
さぁ明日は、種蒔きに時間差があったほかのハウスの稲君たちの発芽見られるのでしょうか。
心配やら楽しみやら。さぁどうなるでしょうか。
2014年04月22日
19日に種蒔きをした稲を土から出して観察したところ、白いひげのような目が数ミリ種もみから芽を出しました。
まずは、無事に発芽し始めたようです。まず第一段階安心という気分です。
ただ、一日のうちで気温が0度から15度くらいの間で寒暖の差が激しく、ハウスの温度管理に気を使います。
ハウス内気温は、最大でも38度くらい。地温で28度くらい。これを上限に調整します。
①ハウスの窓をあげて、風を通す(開け具合で調整もします)
②散水シャトルでシルバーの保温シートの上から一往復の散水で気化熱で下げる
通常はこの方法①をして②をしてと、調整します。
それでも温度が上がる場合には、シルバーの保温シートをはがすこともあるそうです。
やはりここは、経験の長い指導役の観察と判断が頼りです。
一方、畑では小麦をまく準備が始まりました。
トラクターにプラウをつけて、畑に入ります。
効果は、地表から深い部分の土と地表面の土を反転させるというか、
深い土を地上に、地上の土を深くに回転させるというか。とにかくよくできた道具です。
右が使用前、左が使用後。乾燥した地表面が裏返り、湿った地中の土が見えています。
深さが一定になるように気を配りながら進んでいきます。
ラインの乱れは、心の乱れ。
運転しながら、脇見をしたり、飲み物に手を伸ばしたり、電話が鳴ると確実に乱れます。
トラクターの運転席からの眺め。いかにも北海道の農業という景色です。
本日は、ほぼ一日かけて1・5町ぐらいの作業ができたでしょうか。
一番外の外周部や狭い部分は指導役にお願いして、やりやすい部分だけでの仕事量。
上達して、もっとはかどる様にしたいものです。
そういえば、連日のハードな使用で皮手袋に穴が開きました。
まだ購入して10日くらいだったのに・・。厚手のハードな手袋にしないとだめかも。
2014年04月21日
引き続き、昨日、今日と種蒔き作業が続きます。
シャトルがハウス内の地面に2時間水をまきます。
網は苗が育った後に役に立つ、根切り用のネットです。
その翌日に、パレットを並べます。
約50Mあるハウスの中を進んでいく並べ班。
並んだハウスの両端に保温用のブルーのネットをひきます。
そこで水撒きシャトルで1.5時間ほど水をあげます。
最後にシルバーの保温シートをかぶせて一段落。
シートの下の地温(苗の根元の深さの土)が30度以下になると良いようです。
今日は22度くらいなので、温度上がらないよね、という事でした。
ちなみにハウス内の気温は何もしないと40度以上まで上がります。
上がり過ぎると種もみが焼け死んでしまうそうです。1年棒に振る可能性もあるという・・・。高温恐るべし。
35度前後になるように、ハウスの両脇の窓を開け閉めして調整します。
本日の社内関係者向けサービスカットコーナー
北海道でTシャツ姿で作業する男。
北海道人に驚かれるほどの薄着。寒さ知らずの男。
押しているのは苗なのか。進むレールはどこへ向かうのか。
その大きな背中ですべてを示すかのような男。
2014年04月19日
4月19日、種蒔き作業が始まりました。
苗用のパレットに、土を入れ、種をまき、また土をかけるというハイスペックマシーン。
これが、活躍するので4000枚以上というパレットが出来上がるわけです。
その後、この台車がパレットを運んでいきます。
線路の先のハウス内では、パレット並べ部隊が作業中。
送られてきたパレットを7枚づつ並べ機に投入し(ここはオペレーターが人力で)
パレットをきれいに並べるのは、ナラベールの仕事です。
素晴らしい機械。人間ではまねができない、仕事量と正確さ。感心します。
なお、並べ終わったハウスには、そのあとの処置作業を行います。
また、その辺は明日にでも。
今日は機械の仕事ぶりに感心しきりの一日です。
ただ、ここまで毎日やってきた「機会が能力を発揮する」ための環境づくり作業も大変だったなあ、と思います。
2014年04月19日
本社、十全社から作業研修を受け入れています。
一日かけて千葉から東北道を走り抜け、青森からフェリーで函館に上陸。栗山まで計18時間程度だそうです。
作業は17日には、種蒔き作業の準備を進めました。
32度で保温しつつ、一晩おいた種もみを納屋の中で空気に触れさせさまします。
種もみの品種を取り違えないように、場所を分けて行いまうす。
朝方しばれるから種もみが凍りつかないか、心配して様子を見たよと指導役。
ハウス内に散水するシャトルという機械の試運転の様子です。
霧吹き上の水を一定速度で進みながらまいていきます。
ハウスの端まで来ると、このレールの間の打ち込んだパイプに当たり自動でUターン。
ひとつのハウスに2時間かけて水をまき続けるという、人間にはなかなかできない作業をしてくれます。
18日にも、種蒔きの下準備や試運転。
一方、栗原は風邪をひき不調。町内のお医者さんに行き薬をもらいます。
聞いたら、子供も風邪をひいているそうで、町内の小児科のお医者さんにも行きました。
栗山町は、病院も数がありどこに行こうかなという感じなので、とりあえず家から近いところに行きました。
町内の生活環境の充実は、何かとありがたいと思います。
さて、農場に戻ると作業はますますはかどっています。
レールを敷設している部分の高さを調整します。鉄道で言うなら跨線橋。
跨線橋作業に従事したスタッフの名から「第一林跨線橋」としましょうか。
役割分担で、田にサブソーラーをかけて暗渠に水を導く道をつけています。
同時並行、作業がはかどります。
あいだに、作業を抜けて農業委員会へ書類の提出に行きます。
農業コンサルタントの方にいろいろお手伝いいただきながら、書類の提出は無事完了。
お世話になっている役場の方にも現状を簡単にお話しし、またのご指導をお願いしました。
The北海道ファームは新規の就農者なので、地域の方々にお世話になりながら進めています。
最後に、夕方本社のメンバーに町内を一周案内してホテルへ送り届けました。
なにかと、町内を走り回った一日でした。
2014年04月16日
今日も寒い日です。
午前中は、苗箱運びや、水やりに使うレールの敷設作業をします。
The北海道ファーム鉄道(THFR)の作業です。
レールが遊園地の子供用のアトラクションぐらいあります。本格的です。
午後から、4回36度の湯に通し種もみを発芽させるための装置を作成し、中におさめます
中の温度は32度になり、そのまま時間がたつと発芽するそうです。
低温すぎると発芽しないし、高温すぎると焼けてしまい発芽しないそうです。
寒い日々を思うと、36度の湯につかり、32度で温められる種もみがうらやましくなります。
その後、トラクターの作業機をサブソーラーに変えます。
何しろ、一つ一つの機械が巨大なので、人力では難しく危険も伴います。
安全第一、けががないように細心の注意で作業に当たります。
ちなみに運転は指導役。狭いところの運転はまだまだ難しい自分です。
その後、無事にサブに変わったトラクターを田に入れてサブを引きます。
地面を切りながら、暗渠の存在を意識しつつ、水の道をつなぎ排水性を上げる作業です。
「春すると秋が楽。秋すると春が楽。」話す指導役。効果を実感できるのは秋になるのかな。
ちなみに、一番排水性を確保したいぬかるんだ田では、トラクターでサブを引くことも困難なのでありました・・・。
追伸、いまJZS農業チームが千葉から栗山まで車で激走しているそうです。片道1200Kくらいかな。
しかもジムニーらしい・・・。なんて苦行。
そういえば名古屋にもスタッフを派遣したようで、JZS農業部門動きが活発化しています。
2014年04月15日
今日は、育苗ハウスの仕上げ作業をします。
ハウスが風にあおられても、大丈夫なように端の部分をネットで押さえていきます。
一般的には、ブルーの防風ネットを使うところですが、
ここは、指導役オリジナルの素材で自作したネットを使います。
このネットは、市販の防風ネットよりも遮光性がないように工夫された優れもの。
創意工夫の大切さを感じます。
ほかにもハウスの裾に土をかけ隙間風を防ぐ作業や、ビニールの穴をテープでふさいだり、
ハウスの保温性を高めるための作業も抜かりなく、行っていきます。
昨日紹介した、種もみをお湯に浸ける作業も忘れずに。
午後からは、農業委員会さんへの提出書類の打ち合わせ。
修正点も出てきます。農業コンサルタントの先生の指導がありがたいです。
その後、雨が降ってきたこともあり、作業は中止になり、この機会を無駄にしないで
会社としての事務作業を行います。本社の本部の話を聞きながら、必要書類の郵送や
進捗状況の報告も、遅れながらもできたようです。
ほかにも、The北海道ファームの農協さん口座からの引き落としの金額の確認や、
経理的な仕事も、やっと進めることができました。
毎日、農場で作業していると、事務作業が止まりますが、
会社としては、そこも大事な仕事です。
現場の農業作業員 兼 事務作業員。いろいろ仕事を掛け持ちし、段取り良く進める必要を感じています。
さらに、十全社では、組織が機能して皆に助けていただいた事を、あらためて実感します。
The北海道ファームも社内で役割分担できるだけの組織になりたいなぁと、思います。
さぁ明日は、寒い日になりそうですがまた張り切って進めていきましょう。
2014年04月14日
今日も、朝から作業進めます。
種もみを、35~36度の湯に浸けます。まずは朝から1回目。
実は湯を通すホースがしばれて=凍って、溶かすために湯を張ったバケツに入れたそうです。
この作業を4回して種子を、活性化します。夕方にもう一回。翌日に2回計4回するそうです。
その後3台あるトラクターの操縦訓練。何とか前に進んでいきます。方向転換の練習も。
実際には走行だけでなく、作業機の着脱や、トレーラーの牽引、プラウを引きながらなど、
いろいろできないと仕事になりません。「慣れるしかないよね」とは指導役のお言葉。
十全社Gでは、数少ないトラクターの乗り手として頑張ります。
その後、畑の草取り作業。どこからともなく種子が来て雑草が生えるので、草取りは欠かせないそうで。
まぁ、これは十全社時代からの慣れた作業ですか・・・。
午後からは、ハウス入口の部分を4人がかりで取り付けていきます。
ハウス内を耕してから入口を取り付けるやり方(今回はこれ)や、
ハウス組立時に、先に取り付けてから中を耕すやり方など、皆さんそれぞれです。
後から取り付ける方が、トラクターを入れやすく作業がしやすいような気がします。
取り付けた部分は、パッカーできちんと留めます。隙間なく留めて強風が吹いても大丈夫なように備えます。
風が吹いてハウスが飛ばないようにするのが大変ですが、実際に飛んだこともあるそうで慎重に留めていきます。
パッカーはパイプのサイズで種類もあり、消耗品なので不足分を買いに行ったり大変でした。
農業は、風にも泣かされ雨にも泣き、そうはいっても風で地面が乾くし、雨は水のもとになるし。
天気はやっぱり重要です。サラリーマンにはない感覚で新鮮です。昔の探検部時代の山合宿みたいな感覚ですね。
今日もよく働いたなぁと、自画自賛する夕暮れ時。さ、家に帰りましょうか。
なんか、のんびり仕事しているような記述ですが、夕方には毎日つかれて動きが鈍いです。
十全社のみなさん、のんびりなんてしませんよ。毎日10時間、体を使ってきっちり作業にあたっています。
毎日体を使うので、ご飯がおいしいし、よく眠れるのはその通りですが・・。
2014年04月13日
今日も寒い。明日からは気温も上がりそうな予想でうが・・。
地デジのデータ放送の天気予報がこんなに役に立つとは初めて知りました。データ放送バンザイ。
というわけで、今日も田んぼの水抜き作業をしながら、田んぼの上水方向の用水路の掃除。
草が詰まると流れが悪くなるので、剣スコで掃除をしていきます。
ちょっと1本掃除するにも、50M位はあるので、規模が大きいというのは何をするのも大変です。
午後からは、育苗ハウスの中に肥料を散布。大ハウスには20KGを3袋。小には2.5袋。
うーん大量。規模の大きさを思い知ります。
そんな肥料散布の相棒がこのお方。
まくぞーくん。英語で言うとDX MAKUZOと書いてあります。
手で巻くよりも、均一に散布できます。なるべく均一になるように、重なり合う散布がないように
ハウスに合わせて加減しながら、まいていきます。
傾斜があると、顆粒状の肥料粒がたまるので注意をしながらまいていきます。
ハウスの中央部も行き帰りで2重になりがちなので要注意。
の散布したハウス内を、トラクターが起こしていきます。5個目くらいの深さで進みます。
際まで、見事に起こしていきます。まさに職人芸。
苗の根が伸びていくので端まで、きちんとしないと成長むらが出るとのこと。
ハウスのサイズが違うので2往復とか1往復半とか調整が大変そうです。
指導役運転のトラクターが耕しているあいだに、軽油タンクの出が悪いというトラブルの解消に当たります。
免税経由のタンクから軽油の出が悪く、フィルター、ホース、コックと順に外して
エアーをふきながら、組みなおしていきます。
最後には、無事開通して一安心。
給油がスムーズにいかないと、トラクターが運行できずに作業が止まる。
一つ一つの道具や仕組みが一体となり始めて機能する。
会社などの組織とまったく同じ感じがします。