水田の除草に伝統的な「テデトール」を使ってみました。
[使用前]
写真下方のアゼ(防草シート敷設)と上方の稲の列の間が草で覆われています。
[使用後]
草が除去されました。
「テデトール」すごい効き目です。
稲は、完全に残して雑草のみに効果があります。
稲に対する副作用は、ほとんどないですが
作業員には副作用が出まくります・・・・。
さておき、なんでこのような状態になったかの考察。
少々極端な図ですが田んぼのアゼ付近の断面図です。
①通常のアゼ ここは刈払機や自走式草刈機で草を刈れます。
②たんぼの中、水面下の土のライン。稲はここから生えています。
通常、水中で水田用の初中期剤で除草しています。
③は水面のライン。
で、今回問題になっているのが図中赤丸で囲った部分。
実際の田んぼでは、赤矢印の部分。
アゼと稲の間に草の地帯がベルト状に。
一般的には、発生しない状況ですが
The北海道ファームの一部のアゼが2段の階段状です。
なぜなら、春の耕起、代掻き時に慣れない大型機械で作業をしたことや、
アゼに防草シートを張り付けてあったことで、ロータリーがアゼ際まできちんと
耕せていない、代掻きできていない部分がありました。
そこから、水面の上下のすきをついて陸地性の草が生えてきました。
少々なら見逃しますが、さすがに目をつぶれないくらいに
草がはえてきたところもあります。[使用前]の写真のようなところですね。
で、その部分に陸地性の草がはえると、
水中に半分没しているので刈払機は使えない。
稲に近すぎて除草剤をかけられないのダブルパンチ。
そうなると、「テデトール」の出番です・・・。
まぁ、あくまでも一部のアゼだけですが
そもそもアゼも長大なので一部といっても長いんです。
作業員にも副作用が出てきているので、「テデトール」の使い手、大募集です。