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農場ブログ

温湯種子消毒と浸種

2016年04月08日

種もみの準備を進めています。

 

まずは、温湯消毒のプロセスです。

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60℃の熱湯に、先日小分けにした種もみを投入します。

約10分間、熱湯につけることで種もみが消毒できます。

消毒剤等の薬品を使うことなく、種もみが消毒できるので

農薬使用回数を減らすことができます。いい方法ですね。

 

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熱湯につけて、その後冷水で冷やします。

ここまでが、温湯種子消毒のプロセスです。

きちんと消毒をすることで、稲の病気をふせぐことができます。

自分の所の稲から病気が発生すると、自分だけの問題ではなく

近所の米農家にも迷惑をかけかねないので、いつも以上に真剣です。

 

 

続いて 浸種のプロセスです。

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約10℃に設定した水槽で10日間ほど種もみに水を吸わせます。

種もみに芽を出す準備をさせているというイメージです。

 

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水温の管理も大事なポイントなので、水温を一定に保つ装置を組んで管理しています。

設定水温は、10℃で10日浸ける予定です。積算で100℃が目標です。

「水温が、1度高い」など、異様に緻密な温度管理をしています。

近所の農家に「そこまでしなくても、なんともないよ~」と言われつつ、真面目にやっています。

 

テーマは、「真面目すぎる米作り」。自分の性格がお米にも反映するようです。

 

 

フキノトウと福寿草、そしてJA総代会

2016年04月06日

ここ数日、The北海道ファームのある北海道栗山町も春らしい雰囲気になってきました。

 

 

作業を進めている場所の近くでも、早春の風物詩が顔を出しています。

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フキノトウ。エゾブキのフキノトウなので本州のフキノトウとは品種が違いますが、

食べてみれば、大変おいしいと思います。

北海道の人にとっては、完全に雑草扱いなので、一面に群生していても

誰も採っている人はいません。なんなら除草剤をかけられてしまうという・・・・・・。

 

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福寿草です。昨年カヤの藪を一所懸命に刈り取って片づけたところにはえてきました。

環境が変わり、日当たりがよくきれいに生えてきたようです。

関東の感覚ならでは2月とかのイメージですが、北海道では4月なんですね。

俳句の季語では、たしか新年、新春の季語だったような気がしますので

イメージ的にも開花期のずれが数か月あるわけです。

 

でそんな春の気配が感じられる様になってきたこの時期にこの会合に出席してきました。

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「第7回 JAそらち南通常総代会」

農場のある旭台地区のかたに「ちょっと勉強しなさい」という事で、

今年からJAの総代に名を連ねさせていただいていたので、初めての参加です。

 

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JA役職員の方や来賓の農業関係機関の方、地域代表の総代の方など

総勢350名くらいの方が一堂に会しての総会でした。

 

JAそらち南の経営状態や、今後の方針などさまざま説明があり

また、いい意味で刺激的な質問なども出ており、大変勉強になったと同時に、感心しました。

 

このような地域の農業団体の活動にも、できる範囲で参加させていただくことで、本当に勉強になります。

色々と知らなかったことに触れる機会が多くいただけて、ありがたいことです。

 

 

 

 

 

 

種もみの準備開始です

2016年04月04日

4月になりました。

4月と言えば、年度の切り替えでもあり、法人としてのThe北海道ファームでも新年度が始まりました。

 

The北海道ファームでは、今年は新しい事業展開をしていくために

千葉県の本社から人事異動があり、新しい常駐のスタッフが1名増えました。

彼は、千葉県から栗山町に住民票も移して、栗山町民が1名増えました。

ちなみに独身、男です。年齢的には、40手前なのでぎりぎり若者です。

若い住民を増やしたいという栗山町に微力ながら貢献できたかもしれません。

 

新人スタッフには、ブログにも登場してもらう予定です。お楽しみに。

 

さておき、先日種もみが届いています。

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トラックの荷台に各種種もみが乗っていますが、The北海道ファームの分だけではありません。

近所の米農家に1件づつ配送しているトラックなので、近所の作付け品種が分かります。

「ゆめぴりか」と「ななつぼし」が大半ですね。「おぼろづき」「きらら397」は少ないですね。

あとは、マニアックな品種が数袋ありました。やはり品種にも流行があります。

ニーズがある品種ほど作付けが増えるのが自然なんでしょうね。

逆にマニアックな品種にも興味が湧きますが・・・。

 

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The北海道ファームでの種もみは、このくらいの量です。

ざっくり200kg位の種もみ量。これが無事収穫まで行けば

約35000kgの米になるので、なんと175倍に増えるという計算。

原材料から出来上がる製品の量としては、驚異の量に思えます。

 

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届いた種もみは、作業の必要上5kg単位に小分けします。

測りで計量して分けていくという地味な作業。

 

ところで、小分けするための袋の色が違うのにお気づきでしょうか。

そう、品種ごとに色分けして管理しています。

違う品種を混ぜてしまうと、出来上がるお米も品種が混ざってしまい

製品にならなくなってしまいます。

 

「コンタミの防止」と言って、異品種混入の防止は、生産農家は

大変気を使って作業をしています。そう生産現場では米のブレンドはありえないです。

この「コンタミ、米の混入」の話は、そのうち詳しくお話したいところです。

 

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小分けしたら、作業中に袋が開いてしまわない様に口を縛って

さらにハウスごとに目印を付けていきます。

今回から1日1棟種まきをするという計画に変えたので、

5棟あるハウスごとに、種もみの作業タイミングがづれます。

そのための目印です。

 

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種もみ作業の最初の段階「浸種」の水槽も試運転OK。

明日あたりから、浸種が始まります。

 

次回ブログは「浸種」の予定。お楽しみに。

 

 

育苗用ハウスの準備です

2016年03月30日

The北海道ファームの水稲栽培の今年もスタートです。

 

まずはじめの一歩は育苗用ハウスの準備です。

毎年恒例の早朝5時から出勤、日の出とともに仕事開始です。

ちなみに気温はだいたい0℃前後、関東の感覚では、とんでもなく寒いです。

まったく春感はありません。厳冬期と同じ。

まぁ北海道感覚では、外の気温がプラス=暖かいなので、問題ないという事にします。

 

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風が弱い早朝、数時間の勝負なので作業スピードが大事です。

前日の間に準備を整えておき、風がない→スタートって感じです。

 

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ビニールをかけて、肥料をまいて、耕して、ふたをする。

簡単に言うと、こんな手順ですが、苗作りの為の大切な工程です。

 

この土づくりがきちんとできていないと、苗の生育不良を招き、

最終的には、おいしいお米にならないという悪影響が出かねません。

 

作業機を運転しながら、「いい土になれ~いい土になれ~」

肥料を撒きながら「稲に吸収されろ~効果でろ~」

土に怨念を込めていきます(結構本気・・・)。

 

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The北海道ファーム、育苗用のハウスは5棟あるので、もちろん1日では終わりません。

天気予報を見ながら、地面が乾いているここ数日が勝負だったので、

毎日、5時からスタートの夕方暗くなっても作業です。

 

この期間の応援スタッフは、寒い中一日中働かされて

一年で一番つらい作業に当たったかもしれませんね・・・・。ご苦労様です。

 

 

 

 

 

 

トラクターの刃を交換

2016年03月24日

The北海道ファームには、主に育苗用のハウスに使用している極小トラクターがあります。

名称は「ポチ」です。冗談ではなく、メーカーでの社名がポチなんです。

 

今回は、そのポチのロータリー(=トラクターの後ろにつく実際に土を耕す部分)の刃を交換しました。

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交換前はこんな感じ。いくつもついている「J」の字状のものが刃です。

これを ひとつづつ外していきます。

 

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左の黒いのが新品の刃、右のシルバーが使い込んだ刃です。

結構、消耗して小さくなっています。

 

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重ねてみると、約1cm以上刃が細くなっているのがよくわかります。

他にも、数本折れてしまっている刃があるのでこの際全部交換しようという訳です。

 

一人作業なので、作業中の写真はありませんが、ボルトが泥で固着していたり

泥落としにてこずったり、結局半日かかってしまいました。

 

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全部交換を終えて、スタンバイOK!

 

冬の間は、結構このようなメンテナンス作業も多いです。

 

しかも、メンテナンス作業は寒い(マイナス気温)の倉庫に座り込んで行うケースが多いので

どんなに厚着をしていても、寒くてしょうがない。終わるころには体が冷え切りますね。

渡りの季節

2016年03月16日

いよいよ雪解けが進んできたThe北海道ファームのある栗山町です。

 

The北海道ファームの田んぼの上空を渡り鳥が北を目指して飛んでいきます。

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毎朝、結構な数が飛んでいきます。方向的には苫小牧のウトナイ湖(豊かな自然で有名な湖沼です)

から飛んできて、北の方向に飛び去っているようです。

 

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奇跡的にきれいに撮れた白鳥の写真です。

自然の動物は、写真に撮るのが困難なんですよね。

 

この、白鳥がThe北海道ファームの田んぼに降りてくれれば、

白鳥が来る田んぼとして、売り出せるという事を本気で考えているとかいないとか・・・・。

とにかく、渡り鳥の移動が始まるとまた一段と春到来という感じになりますね。

The北海道ファームにも温暖な千葉で越冬したスタッフが、

春の農作業に向けて渡ってくる予定です。まさに渡り鳥農家。

 

 

~おまけのコーナー~

先日、所用で中古農機の販売店に行きました。

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結構、長期間売れないで残っているトラクター。

実は、これあの「ランボルギーニ」のトラクターです。

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光り輝く「ランボルギーニ・フォーミュラー」のロゴマーク。

 

ランボルギーニは、もともとはトラクターメーカーから派生しているので、

ある意味、本家本元のランボルギーニです。

修理等の代理店も コーンズです。

 

お値段は、頑張れば手が届く324万円。値引きも応相談だそうです。

香取君、自家用車の買い替えにいかがでしょうか?

そこそこイイ国産の新車を買うと思えば、同じくらいの値段とも言えるし。

「車なに乗っているの?」

「ランボルギーニだよ」

これは、かっこいい!モテる!ような気がします。

 

 

 

融雪進行中です

2016年03月14日

去年よりもさらに春のおとづれが早いThe北海道ファームのある栗山町です。

朝晩はまだマイナス気温ですが、日中はプラスの5℃位まで上がってきました。

天気予報的な言い方では、3月下旬から4月上旬並みと言われています。

 

そうなると、雪解けが進んでくるわけで。

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いつものアングルからの田んぼは、こんな感じ。

農道やアゼは完全に顔を出して、田面についても地面が見え始めています。

 

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山側も、地面が見え始めました。

もちろん、田んぼの条件で雪が厚い、薄いがあるので、

全面積が同じように融けていくわけではありません。

 

融雪剤を散布した育苗用のハウスは、こんな感じ。

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地面が完全に出ています。

まだまだ、湿った状態なのでハウスに入るわけにはいきませんが。

これだけ、融雪が進んで地面が見えてくると春の農作業が近づいてきてソワソワしだします。

 

ちなみに、地面が早く露出して乾燥したほうが、いい土づくりになるので

今年のような早い雪どけは、稲作りにおいて幸先がイイと言えます。

「乾土効果」も期待できますし、地面が乾いている方が作業も進めやすくなります。

どんどん雪が融けろ~と思いつつ、春の準備に焦りつつあります。

 

 

 

 

 

農場の朝

2016年03月09日

もう3月なので、雪景色もそろそろ終わりになりつつありますが、

晴天の日の朝は、放射冷却でかなり冷え込む日もあります。

そんな、冷え込んだ朝の景色をご紹介します。

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農場からすぐそばの景色です。

雪原と青空。防風林の木々に水分が凍りつき真っ白です。

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白樺の枝、一本一本に氷がついて全体が真っ白。きれいです。

 

北海道の冬という感じがする写真が撮れたと自画自賛しておきます。

こういう景色は、毎日見ていてもなかなか見ることができません。貴重な冬景色。

そのままPCのデスクトップの背景に使えそうです。

 

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軽トラックを景色に合わせてみたりして・・・・・・。

これはあんまり使い道がない写真ですね。

 

 

 

 

雪中出荷作業

2016年03月05日

北海道水芭蕉米の出荷予定日になると、吹雪が・・・・・。

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せっかく、融雪促進剤を撒いたハウスも、また雪が積もっています。

 

雪が激しいから出荷しませんという訳にはいきません。

除雪をして、トレーラーが入れるようにして、集荷の用意もたいへんです。

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コンテナを積んだトレーラーが到着しました。

強風と雪、気温はマイナス3℃位なので、そんなに低くないはずですがt

とにかく、吹き付ける風と雪が顔にあたって、痛い!

作業で、ドアノブとかシャッターなどの金属部分に触ると、

手袋が凍りついてしまうほど・・・・。

 

それでも何とか積み込みを進めていきます。

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※注 作業中に写真を撮る余裕がなかったので、以前の出荷時の写真です。

 

今回の出荷のお米約4.5トンを積み込んでトレーラーが出発していきました。

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出荷後、H社員がポツリ。

「出荷のときは、決まって吹雪だね。今回も、前回も・・・・」

 

確かに・・・・。

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夕方には、晴れてきたし・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

花咲おじさん登場

2016年03月02日

豪雪のあとに春の気配、農春到来です。

The北海道ファームも作業を始めました。

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まずは、除雪作業にトラクターが出動です。

雪をどけないことには、作業を始められません。

 

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倉庫に入れるように、道路から倉庫入口のスペースを除雪します。

道路ぎわは、冬の間道路除雪車が雪を押しつけていくので

雪山というより氷の山。ガチガチに凍ってスコップが刺さらない位です。

 

ともあれ倉庫に入れるようにして、中から資材を取り出します。

ココからが、春の準備の始まりです。

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でました。はなさかおじさん。毎年恒例の登場です。

 

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苗を育てるためのハウスに雪を溶かす効果のある資材を散布します。

 

かんたんに言うと「炭」を撒いています。

黒い炭が太陽光を効率的に熱に変え、雪が解けるのを早くする。

そういう資材を、ひしゃくでハウスに撒いていきます。

まさに、はなさかじいさん状態。童謡を歌っていたかは謎ですが・・・。

 

しょうじきじいさん はいまけば
はなは さいた かれえだに
ほうびは たくさん おくらに いっぱい

 

 

いじわるじいさん はいまけば
とのさまのめに それがいり
とうとう ろうやに つながれました

 

The北海道ファームは、もちろん正直じいさんです。

 

 

 

 

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