2015年09月12日
いよいよ稲刈りというところで、稲の調査の立ち見をしました。
同じ農事組合(地区の組合)の方に ご指導いただきながらの作業です。
いつも色々教えていただいて本当にありがたいことです。

田んぼを対角線にみて、調査の指定位置に刈取り係が入ります。

このような、円形を見出すコンパスのような道具でぐるっと1周円形を出します。

その円の中の稲の株を刈り取ります。
正確に円周の中の株のみ刈るので、結構気を使います。

刈り取った稲を田んぼごとにまとめて縛ります。

その後、脱穀機でモミを外してモミ重量を量ります。
そこから、計算式でいろいろ計算すると、1反当たりの予想モミ量が出てきます。
The北海道ファームの場合は、・・・・・言いにくいですね。
去年よりも下がっています。はい。地域の中で少ない方です・・・・・。
あとは、実際に稲刈りをして、乾燥精米をして、どのくらい白米が残るのか。
そこがやっぱり問題、実際の商品になる量。本当は、そこが一番大事という事で。
なにはともあれ、稲刈りまじかの恒例行事、坪刈りがおわりました。
「本当に、稲刈りが始まるな」と実感がわいてきました。
2015年09月10日
お隣の田んぼで、一番早い稲刈りが始まりました。
多分、栗山町で一番早い稲刈りでは、ないでしょうか。
そんな中、The北海道ファームにお米の包装機が納入されています。

メーカーの方が来られて、据付から試運転、使い方講習と行っています。
精密機械なので、なかなか難しい。
で、この包装機。素晴らしい機械です。
なんというか、衝撃的。日本の機械の素晴らしさを目の当たりにしているというか。
文章力がないので、伝えきれませんが感心しきり。
最新農業機械のハイレベルさにも驚きがありますが、この機会も負けず劣らず。

ビニール袋を持ち上げて、袋の口を開きます。

あらかじめ設定した量のお米を 一瞬で袋に入れて
※重量の誤差が300gで2gとかの驚異の正確性。僕をはるかに上回る几帳面さ!

袋の底をトントンとたたいてお米の収まりを調整。
その後、袋の中に窒素ガスを封入します。
作業が早すぎて、カメラがついていかない・・。

最後は、密封されて機械から次々出てきます。
はい、完成品です。

手前左が窒素ガス充填の2合パック。
右は、真空状態の2合パック。
パック内の酸素濃度が0.1%以下(通常大気中は20.6%程度)なので
お米の鮮度 長時間キープ!精米したてのお米がいつでも食べられる!
なんだか、色々すごすぎてまとまりがつきません。
きちんと設置されて、使えるようになったら、また詳しくご紹介します。
とりあえず、すごいぞってことで。
2015年09月09日
今日の田んぼの様子

1番、やっちまったなぁ~の田んぼ。
当初から、予想できた場所です。
今季、初使用のブロードキャスタ(≒肥料をまく機械)をここで試運転したので
この田んぼに関しては、肥料の施肥量が1.5倍!(当社比)。
超大盛り肥料で大満足!というわけにはいかないです。
当然、稲が倒れる確率が大幅増からの大倒伏発生。
十全社の農業研修の皆さん、仕事はたくさんありますよってことで・・・・。

稲の状態は、全体的には結構進んできて稲刈りまで後数日でしょうか。
田んぼの場所によってもばらつきがあるので、刈り始めの判定が難しいです。
ある意味、一年の作業の集大成で今の稲の状態ができているので、
来年へ向けての改善点を見つけ出して検討する時期ともいえます。

そんな田んぼに、目印を建ててきました。
坪刈りという調査をするための目印の棒です。
一応12日に坪刈りをする予定です。この調査で今季の収量が判定されます。
内心ドキドキですが「楽しみです」という事にしておきます。
坪刈りが終われば、いよいよ稲刈りがスタートの予定!
さてさて、忙しくなりますね。
その前に、機械に資材、段取りの最終確認もしておかないと。段取り八分!
2015年09月07日
田んぼも稲刈りに向けて準備中ですが、
取れたお米を お客様に届けるためのもう一つのポイント、
The北海道ファームの工場施設も準備中です。

今日から、工場の建物に機械の設置作業が始まります。
稲刈り後のお米は、この施設でパッケージされてお客様のお手元に届きます。
実は、この施設にもThe北海道ファームならではの、
おいしいお米をお客さんにお届けするための秘密がたくさんあります。
機械の設置、試運転と進んでいきますので、順次ご紹介していきます。
なかなか、すごい機械も設置されますよ。
~今日のおまけ~
日本唯一の農業バライティ番組 鉄腕ダッシュ。
全国の農家に抜群の知名度と人気があると思います。
一度は「TOKIOが自分の所に来ないかな」と想像しているはず。

というわけで、TOKIO風オーバーオールの着こなし。
オーバーオールは、オシュオシュかディッキーズあたり、
割と色落ちしたデニムの古着をチョイス。
頭に白タオル、サスペンダー部は眺めで全体に落とし気味、
白いTシャツ着用、ひざたけで裾を織り上げる、足元はスニーカー多し。
夏場は、こんな感じが基本形ですね。この着こなしであなたもTOKIOスタイル。
寒いなこの格好。ふざけてないで仕事をしよう・・・。
2015年09月07日
千葉からメールをいただきました。

千葉では、すでに稲刈りもだいぶ進んでいるそうです。
この写真のような、はざがけで乾燥させているところも意外に多いそうです。
いろいろ、地域がらというのもありますね。
変わってThe北海道ファームの田んぼ。

今日は、朝から晴天です。
あらためて写真で見ると、千葉の田んぼとのスケール感の違いがすごい。
今日は、日中25度くらいまで気温があがり暖かくなりそうです。
一方、最低気温は15度切る位の状況です。
この、一日の中での寒暖の差がお米をおいしく育てます。
お米も植物の実なので日中の暖かさで活発に光合成をして、
夜間低温で糖分をため込むと、甘くておいしいお米になるんです。
そう、1知日の家での寒暖の差も、おいしいお米を作るポイントの一つ。
稲刈りまであと約1週間。おいしいお米になるように見守っています。
2015年09月05日
「どうして雨降るかなぁ…。なんで雨降るかなぁ…。」
「あ~あ けっこうな量 あ~あ」
「稲 負けてる…」と 某所から心の叫びが聞こえてきます。
The北海道ファームの稲が倒れた田んぼでは、
雨が降るたびに、倒れている範囲が広がっている感じです。
※「感じ」という表現で自分をごまかしていますが、確実に広がっています。

うーん・・・

頑張れ稲!負けるな稲!立て!立つんだ稲!
立たないか・・・。これ以上倒れないでほしい。

稲穂もついて、稲刈りまで約10日間くらい。倒れないで。
ここ数日、一日の中で数時間単位で天気が変わります。
おかげで仕事がはかどらない。
例1 除草剤をまく→直後に雨が降り出した
例2 倉庫を片付けるべく、中から機械、車両を外へ→雨が降りだしてあわてて倉庫戻し
例3 土木資材が搬入される→直後に雨、据え付け作業ができない
例4 書類の取得で役場へ→そんなときだけ雨が上がる
例5 夕方に雨が終わる→もう作業できないし
「どうして雨降るかなぁ…。なんで雨降るかなぁ…。」
本当に心の叫び、収穫作業がストップしている農家さんも多い。
今も 雨が降り出しました。午前中は降りそうです。
午後から晴れ予報なので、何とか少しは作業したい!
~おまけ~

岩見沢で野田ナンバー発見。たぶん営業車。仕事熱心。
袖ヶ浦ナンバーは、いまだに見たことがありません
2015年09月03日
昨晩、The北海道ファームのある栗山町では、
天気が大荒れ。風が強い夜でした。
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稲、倒れました・・・・。あぁ・・・・・。
田んぼの枚数で言えば、約半分。数で言えば20カ所以上でしょうか。
一晩の出来事でした。いやいやいや・・・・。
筆舌に尽くしがたい感覚。後悔?反省? 苦笑い?参ったねと・・・・。
やっぱり、肥料の散布ムラがここにきて効いていますかね。
なんというか、今年の施肥設計から田んぼつくりの作業すべての
答え合わせをしている気分です。
そう、作業的にミスしてるなという所は、こういう事で確実に答えが返ってきてしまいます。
しかも、答えが一目瞭然。田んぼ沿いを通る方、全員に公開しているような物。
まぁ、失敗が大公開になる事で ご近所の先輩方から
失敗の対策を教えていただけるので大変ありがたいという事もありますが。
「倒れても結構コンバインで刈ることができるよ」
「今時期の稲の状態なら、倒れても収穫量にあんまり影響ないよ」
→慰めていただいてありがとうございます。
「肥料多いとね。たおれるよ。」
→来年施肥量、もっと減らしたいです。
「肥料のまき方だね。2重に撒いたでしょ」
→機械作業の精度を上げるよう練習します。
みなさん、いい人です。感謝。
嘆いても、倒れた稲が起きるわけでなし!
「百姓の来年!」もう、しょうがない。
~追伸~
十全社、農業研修の皆さんへ
稲刈りの予定のほかに、倒れた稲を起こすという作業が加わりました。
いろんな作業を体験することができて いいと思います。
2015年09月02日
The北海道ファームの栗原です。
今日は、雨なので作業が休み。そこで少々語ります。
「実は、わたしお米を小売店で買って食べています!」
そうです。The北海道ファームでお米を作っていながら、
自分の家で日常食べているお米は、一般的な消費者と同じように
スーパーなどの小売店で買っています。
十全社の皆さんにお米を食べていただきながら、自分は食べていない!
裏切り者!・・・・すいません。それには、理由があるんです。

一般的に、自分でお米を作っている農家の場合は、
自分の家用のお米(飯米)は、自分で作っているお米の場合がほとんどです。
米農家なのに お米を買っているなんて、わけわからんという感じでしょうか。
でも、それをやってしまうと「自分の作ったお米は、世の中のお米と比較してどうか?」という
感覚ができてこないように思うんです。
たとえば車メーカーは、ライバル社の車を購入して徹底的に分析するそうです。
自分もその研究熱心さは、見習えると思うんです。
The北海道ファームの作ったななつぼしは、スーパーで売っているななつぼしよりおいしいのか?
新潟のコシヒカリに比べておいしいのか?千葉のふさおとめに比べておいしいのか?
おいしさは主観ですが、味の違い性質の違いは、ある程度わかります。
または、北海道産の おぼろづき、ふっくりんこ、きたくりん などなど・・・・・。
The北海道ファームでは作っていない品種を食べてみて、
「今後The北海道ファームで作る品種」を検討してみることも大事だと思います。
あるいは、色々なお米でいろいろな調理を試すと、
「ゆめぴりかのチャーハンは、ベタベタでおいしくない!」とか
「朝ご飯には、ななつぼしが食べやすいような」とか、
その品種に向いている食べ方がわかってきます。
そうすると、消費者の方に「品種別のおいしい食べ方」をお話しできますし。
炊飯器で保温をするよりも、冷や飯にしてレンジで温めた方が
食味が維持できるなんて事を 試してみたり。
同じ無洗米でも、その無洗米具合に差があって
本当にいっさいお米をとがないで炊いた場合に、
炊きあがりの味にものすごい差が出ることに気が付いてみたり。
たぶん無洗米の製法によっての差だと思います。

時には、こういう本で紹介されたような高価なお米を食べてみて、
これならThe北海道ファームの方がよい!と言ってみたり。

そうそう、パッケージデザインの良さなんかも勉強になります。
このようにお米を、買って食べることで勉強になることがじつに多いんです。
やっぱり、自分の作っているものが、比較してどうかという感覚。
これは、常に意識しておきたいと思うんです。
また、お米をお金を出して買う事で、
(良くも悪くも)この値段で、この内容などと思う事もあります。
実際にお金を出して買うからこその感覚も忘れたくないのです。
それで、たまにThe北海道ファームのお米を食べる。
そうするとまた、新しい感覚でThe北海道ファームのお米を見直せる。
いろんなお米を食べ比べることで、感じることが増えてきます。
それもまた、お米を作るうえで大事な要素のように思います。
そういうわけで、僕は、お米を買って食べています。
世の中のあらゆるお米を食べたうえで、
「The北海道ファームのお米が一番おいしい!」と
言い切れるようなThe北海道ファームでありたいものです。
2015年08月28日
The北海道ファームの母体は、千葉県の葬儀社(株)十全社です。
参考 HP http://www.juzensha.com/
その十全社の社員対象の研修をThe北海道ファーム農場で行う事になりました。
格好よく言えば、企業の「農業研修」を受け入れるということになります。
「農業研修」は、共同作業を通じて従業員相互の交流を図り、自然の営みを感じ、
生きること、食べることについて考える機会を持つことができる大変有意義な研修となります。
素晴らしい。格好よく、言いすぎですね。嘘ではないから良しとしましょう。

実際には、稲刈り時期という事で田んぼに入っていただいて
鎌で稲刈りをしていただきましょうか。「伝統の手刈り」ですね。
下を向いての稲刈り作業なので、ついつい隣の人とぶつかって
恋が芽生えたりするかもしれない稲刈り作業・・・。そんなわけないか。
午前4時起床、明るくなったら作業。明るいうちは外作業。
暗くなったら屋内で作業。休憩は食事の時のみ15分。
食事は、一汁一菜の最低限、寝るときはムシロを貸与。
足には鉄球をつけて逃走防止。厳しい寒さで次々に倒れる仲間。
イメージは、抑留でどうでしょうか。
冗談です。あんまりふざけていると怒られます。

こんな感じで、田んぼの角や、刈取りしにくい場所を手で稲刈りしてもらう予定です。
宿泊場所も、きちんとした雨煙別小学校 http://uenbetsu.jp/ という研修施設を利用します。
栗山町の開拓記念館を見学して開拓の苦労を偲ぶのもいいかもしれません。
ただ研修の際に、晴れて稲刈りができるといいんですが天気の事はわかりません。
千葉に比べて、寒いことだけは間違いないので(たぶん気温は日中20度、夜15度とか)
研修に来て 風邪を引いたなんてことがないように準備した方がいいと思います。
長袖の作業着、帽子は必須。薄手の上着もいるかも。千葉の11月くらいの感覚でしょうかね。
あと、日焼け対策も必要な方は入念に。僕は八月なのに下の格好で作業中です。
みなさん、おまちしております。

ちなみに、この研修ぐらいではダイエットには、ならないと思います。
2015年08月25日

「秋だね~」「そうですね~」そんな会話が交わされるようになりました。
朝晩は20度を切りるので、涼しいから肌寒いという感じになってきました。
近所では、玉ねぎの収穫が始まっていますし、田んぼでも稲刈りの気配を感じます。

秋の田んぼになりつつあるThe北海道ファームの田んぼです。

稲の様子は、こんな感じでだいぶ穂が かがんできました。
という事で、稲刈りに向けての水管理「落水」です。

田んぼからの排水を始めます。写真は暗渠排水の開放。
茶色い水は、土質の関係です。
見るたびに、この水で布地を「泥染め」をしたら
The北海道ファームの天然泥染め衣料ができるなと、想像しています。
白いTシャツを仕入れて 、ここで泥染めして
「The北海道ファーム工房 オリジナル 天然泥染めTシャツ」で販売。
アーティステックかつ、いい意味でプリミティブなナチュラルシャツ!
価格は1枚4000円!農業の多角経営化!あらたな収益事業ですよ。
いや、本当に天然泥染めの衣類って、結構高価なんですよ。
試しに、何か染めてみようかな。たぶん洗濯できない位、色落ちするけど・・。
話が、趣味方面にズレました。

毎回ながら、田んぼの水を落とすと排水路があふれそうになります。
もちろん、あふれ無いように計画的に排水するわけですが。
田んぼの保水力は、膨大ですね。田んぼダムなんて言葉もあります。
でも考えてみると、田んぼに水があるのは、5月から8月の約4か月。
田んぼに水がある時期って1年の3分の1、意外に短い期間ですね。
北海道の場合は、雪がある時期も水があるとも いえますが。

稲穂が出てから約25日後、かつ稲刈りの約1か月前
田んぼの水を落として田んぼの地面が乾燥するようにしていきます。
稲の成長段階としても、稲穂=実が十分についてしまえば、
水分は、あまり必要がなくなります。
また、稲刈り作業で使うコンバインは、田んぼの地面が水分を含んだ
泥状態だと作業に支障が出てきます。
田んぼの水をなくし乾燥させることで、いよいよ稲刈りに向けて最終段階に入ってきました。
本当に「秋ですね~」となってきます。