2014年06月01日
昨日予告していたように、さし苗作業が始まりました。
(まずは、さし苗前のこの写真)
田んぼの4すみは、田植え機による田植えができません。機械が入らないんです。
そこで、このさし苗作業をすることになります。
(さし苗作業をすると、この写真)
田んぼの角に、苗が植えられました。
そうです。この作業、すべて手作業で行います。昔ながらの、腰を曲げての手植えです。
さらには、田んぼの四つ角だけでなくこういう状態のところににも。
赤い矢印の列、本来は田植え機で苗が植えられているはずが、一列苗がありません。
田植え機のコース取りや、機械の不調、田の状態不良などいろいろ理由はありますが、
とにかく、この列にも手植えで苗を植えていきます。写真の場合はざっと10M以上ですね。
今日一日この作業をして、だいたい1500株~2000株は植えつけたと思います。
というわけで、皆さんに脅かされていた状態に、見事になっています。
太もも、腰、背中、などなど・・・。痛い。痛い。痛すぎる。
田の泥に足を取られながら歩き回り、腰を曲げ、下を向き、苗を植え付ける。それは、痛くもなりますよ。
本日、さし苗作業が完了した田は、全体の2割にも満たず。明日以降もこの過酷な作業が続きます。
指導役いわく「目の前の1本1本を植えていけば、最後には全部終わるよ」
なにか、悟りを開いたかのようなお言葉でした。
2014年05月31日
昨日に引き続いて、育苗ハウス5棟の片づけをしています。
手順は、ハウスを建てた時のまるっきり逆手順です。
「このハウスを建てた時は、まだ厳寒に思える4月の早朝5時から足元の地面も凍りついた状態で、
頭からハウスのビーニルに付着した氷を浴びながら、極寒の中作業したなぁ」と、思い出しつつ作業しています。
千葉から北海道に引っ越した直後の4月頭から約2カ月の間、
苗の成長に一喜一憂し、励まされつつ、毎日毎日作業したハウスがなくなると、寂しさを感じます。
無事に育った手塩にかけた初の苗たちが、旅立っていった気分。
もちろんハウスで育った苗たちは、今度は苦心して田植えまでこぎつけた田んぼで育っていくんですけどね。
ハウスだけ見ていると、感傷的になりますね。
さて、明日からは、さし苗の予定。これまた肉体的にきつい作業になると思います。
いわく「足腰立たなくなる」とか「這って歩くようになる」とか。
という事は、明日から数日は、帰宅後に仕事をする気力がなくなりそう。
その前に、月末事務作業や各種申請用の資料や、やること山積みのデスクワークにとりかからないと・・・。
あいかわらず、体が二つ欲しい状態が続きます。
2014年05月30日
順調に進めてきた田植え作業、無事29日に完了しました。
初めて田植え機に乗ったT氏。指導役にご指導いただきつつ7町近く植え切りました。
さすがに熟練の農家さん並みに直線できれいに稲列が並んでない部分もありますが、
毎日、上達している様子が見てとれました。お疲れさまでした。
日がまだ高いうちに、植え切ることができました。少々の曲がりはご愛嬌で。
~JZS向け内輪ウケコーナー~
気温20度(栗山町に近いアメダスの観測値)程度の北海道で常夏姿のH社員。
北海道人も驚くTシャツ姿であぜ道を颯爽とモデル立ち。
今日のポイントは、黒Tににじむ汗塩。そして赤い矢印に注目。
足の甲から足裏土踏まずに、黒い平ゴムをかけてしばりつけます。
ハムかチャーシューかという様相です。(T氏談)
これで、長靴が締め付けられ、田んぼの中での動きがスピーディーになります。(あくまで本人比)
普通は、田んぼ専用の田んぼ靴を履くんですが、
彼は足が太すぎてシャフトが細い田んぼ靴は入らないという悲しい秘密があるんです。
※シャフト=ブーツで言うところの足首から上のふくらはぎ部、ひざ下までの筒状の部分
注、田んぼの応援に入る際にはこのような姿はお勧めしません。
キチンと長袖長ズボン、田んぼ靴、帽子着用で作業にあたるようお願いします。
2014年05月28日
The北海道ファームの栗原の出身母体、十全社のみなさんが当ブログを読んでいただいていることに感謝します。
その十全社のみなさんに蛇足ながら、「考える葬儀屋さんのブログ」に、まさにそのとおりと思う記事がありました。
そう、私も葬儀の仕事が大好きで一生の仕事にしたいとも思いましたが、あえて農業に取り組みます。理由は危機感。
もちろん、農業も始めてみたら非常に面白い事業と思っています。葬儀事業以上の魅力もあると思いますよ。
2014年05月28日
本日も田植えが進んでいきます。
この写真は、田植え機のピットイン。
だいたい1日2回のメインピットインで、田植え機の洗浄、潤滑油追加、燃料補給、肥料補給をします。
田んぼでのアゼでのピットインでは、苗パレットの補給、空きパレットの回収をします。
田植え機の作業を止める時間を少なくするために、スタッフが待ち受け役割分担で作業をします。
段取り良くピット作業作業するようになりました。田植え機ドライバーは「休む暇がない」と。
田植え機の能力を最大限生かすのが、大切なポイントですね。
と、田植えを進めながら同時並行、遅れている作業も進めていきます。
田の畔に拾い上げた昨年の稲の根を中心とした田に浮き上がる不純物を拾ったものを片付けます。
これがかなりの大量です。
畦でトラクターに乗せて、堆肥場に運びます。
イメージイラストでよく見るこのフォーク状の道具。本気で実用したのは初めてです。
なんか、牧場っぽいぞと思いつつ作業を進めます。
あっ、水分を含んだ稲の根なので異常に重いです。かなりの重労働です。落ち葉掃除とはわけが違います。
だんだん、腰が痛くなってきましたよ。
H社員が「農作業、かなり疲れた。休みないの」という発言をするので、
栗「まだ1週間でしょ。こっちは2か月近く続けているんですよ(怒and哀愁)」
H社員「そうだよね~」と返す会話が繰り返されています。
やはり、サラリーマン→農業はいろいろ大変です。
~読者からの質問にお答えするコーナー~
Q 北海道の生活には慣れましたか?
A 毎日、農場(会社ですね)にいるので北海道感がありません。農場の生活には多少は慣れてきました。
面白くない返答になりましたので追加回答。
幼稚園に入園した子供(3歳)が北海道になじんできたのか、北海道弁で話すようになってきました。
両親ともに北海道弁は話せないので、幼稚園で覚えてくると思われます。
「~しょ」とか「~かい」と語尾が、いきなり北海道弁です。
「パパ、アイスたべたいしょー」だって。
※この用法が的確なのか判断不能です。
2014年05月27日
昨日、今日と田植えを着々と進めていきます。
苗を運び出すためのトラックが入れるようにハウスの開口部を大きくしています。
その後、田植えの進行に合わせて植えつける順にタイミングを合わせ、肥料をあげ、消毒をします。
これが、工程管理上重要なので間違えないように、早くても遅くても田植えに支障が出てきます。
その後、トラックに苗を積んで、水をかけて田へ送り出します。
これがまた、意外な重労働。苗パレットをを地面からはがし、トラックの専用台に乗せる。
手順は簡単、パレットをしゃがみこんでもって、トラックまで運んで乗せる。
ところがこの動作を100枚1000枚と進めていくと、「腰が・・・。」となってくるわけです。
両手に荷物を持ちスクワットをしているような動作なので、回数を重ねるうちに腰に負担が来るんですね。
その後、田植え機を操り田に植えつけていきます。
後方オレンジのスタッフは、田植え機のつけた深いわだちを消す作業。
ちなみに、この日の気温は12~13℃程度。水の上で風に吹かれて田植え機を運転するスタッフは
「寒い」とカッパまで着込んでいます。確かに気温25度以上の千葉と比べれば寒いですよね。
ちなみに、育苗ハウスから見ると、はるかかなた直線300M位先で作業をしています。
見えるからと、安易に歩いて田植え現場まで行こうとすると、
畔道をたどって、作業現場まで延々歩いていく羽目になります。大きすぎるぞ北海道のスケール感。
さて、田植えも約半分完了。明日もまた田植えを進めていきます。
2014年05月25日
今日は、田植えも2日目。
気温も上がり、苗のためにもいい気温。
田植えを順調に進めていきます。
ハウスから苗を運ぶ係。田植え機に操縦係(教育係も)。田植え機通行後フォロー係。ハウス内作業係。
などなど、持ち場を自然に決めていき、チームワークで田植えを進めます。
田植え機を操縦する、本社スタッフもだいぶ慣れてきたようです。
本日約1町3反くらい植えたのので、経験値も上がった来たようです。
「(十全社の)Mさん、Iさんの田んぼの2年分の田植えを今日一日で経験した」という感想も飛び出します。
※解説 千葉県のIさんの田は約7反なので、その面積の約2倍の面積(1町3反)を植えたので、2年分の田植えをしたという事
確かに、機械の操作は経験時間、操縦時間が技術の向上に対して重要な要素です。
ちなみに、本日は作業に熱心に取り組んでしまい、写真は無しです。
次の手順、段取りを考えながら、東京ドーム2個分以上の農場を動き回るので、あんまり余裕がなかったです。
特に、田によって田植え機の進入路も変わり、苗を田植え機に乗せる作業地も変わり、という事は
車を停める位置、向きも変わり、色々考えないとスムーズに進まないんです。
田植え機が、停まる時間をいかに少なくするか、皆が効率的に動くか。まさに段取りが大事です。
2014年05月24日
さぁいよいよThe北海道ファームの田植えが始まります。
田植え機に、可愛い苗たちを乗せいざ準備完了。
まずは、指導役が調子を見ながら植えつけていきます。
ところが、天気が悪い方に変わり、気温がなかなか上がりません。
気温12から13度以下では苗の活性が低下して、田植えをしても
苗の活動が鈍く、根付きも悪くなってきます。
5月の末でこの気温。さすが北海道、寒いですね。千葉では考えられません。
いわく「今日は植えた所から、傷んでるようだ」という事で、1枚植えて中止。明日に、田植えは延期です。
ちなみに、田植えは1週間程度を予定しています。
皆で指導役から、田植え機の使い方講習を受けて、今後の田植えに備えます。
この機会、素晴らしい仕組み。まさにカラクリ。
今万で知らなかった農業機械の技術の高さにはいつも驚かされます。
すごいぞ、日本の農機具メーカー。
なにはともあれ、田植え始まりました。「苗半作(なえはんさく)」という言葉もある様に
田植えまで、毎日大変な日々が続いていました。まずはここまで何とかこぎつけました。感無量。
皆様からの、励ましのメールに感謝しています。ありがたい限りです。
出来上がるお米で恩返しができるように、今後も取り組んでいきます。
2014年05月23日
軽トラックも、苗運び使用にチェンジ。
苗箱を96枚=約2反分運ぶことができます。
指導役手作りの苗運び棚?が荷台にセッティング。さあ準備完了。
苗ハウスの苗にも、いわゆる「弁当肥」を散布して、
移植当日には、消毒も朝一番で行う予定です。
機械も、苗も明日からの田植えを待っています。
思えば、4月6日以来、いろんな思いが交錯します。
皆さんの温かいご支援で何とかここまで来ることできました。
万感の思いです。田植えで泣きます。
2014年05月22日
本日は、田植え前に畔やその周りの除草作業をH社員が行っていました。
背負い式動噴に20Lづつ薬剤を入れて、背負いながら畔や周辺を回っていきます。
例によって、広大な北海道の田んぼ。まきながら進んでいくのも長距離広範囲です。
薬液も、多量に使うので動噴がカラになるたびに、薬液がある軽トラックまで戻るのも大変。
というわけで、最重量級のH社員、歩き回って少しは痩せるかもしれません。
その間に、会社としてのたまっている仕事を進めていきます。
事務処理、資料作成、農作業の記録付、田んぼの調査、やるべきことはたくさんあります。
他にも、地元の農家さんの勉強や、農機具メーカーさんからいろいろ教えていただいたり。
H社員が作業をしている今がチャンスと進めていきます。
(H社員がいる間に、休日を取ろうという期待は裏切られつつありますが・・。)
もちろん、任せきりにできない感じもあるので、朝夕は農場に行っています。
本当に、農家って大変。H社員の働きぶりを見ていると、
企業で農業参入する場合、現地スタッフが会社員感覚だとまず無理でしょうなんて、思ったりもします。
~読者からの質問にお答えするコーナー~
Q 北海道で農業って、自給自足でやってるの? 北の国からみたいな感じ?
A 栗の学生時代からの友人から多く寄せられる質問です。
何か、学生時代の栗のイメージに引きずられているようですね。
今回の農業への取り組みは、完全に事業として取り組んでいます。
もちろん自給自足を目的としていませんし、世捨て人、ヒッピー化するつもりもありません。
事業として成立させ農産物を消費者に届けることで、稼げる農業、地域の活性化、
雇用の創造などを目指しています。
みなさんご期待の、田舎暮らし、自給自足、ベジタリアン、世捨て人というようなイメージとは、全く違います。
きちんとした社会人、常識人、企業人として取り組んでいます。個人的な趣味ではありません。