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農場ブログ

除草剤の怖さのお話

2014年06月15日

10日、11日と除草剤をまきました。

もちろん使用方法をきちんと守り、水位の調整にも注意を払い、

指導役のご指導のもと、行いました。

 

でもでも、田んぼを観察していると・・。

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赤い矢印で指している2列くらい、稲が痛んでいます。

田んぼの風下側で風で水が寄り、深くなりがちな部分で現象です。

指導役曰く「除草剤入りの水が深くなり、稲が大部分浸かったから、弱った」そうです。

除草剤は、きちんと使用方法を守っても、このように稲に悪影響がでることもあります。

 

昔、除草剤を間違って田んぼの稲を全滅させたお話や

逆に除草剤が全く聞かずに、田が雑草だらけになったお話しなど、色々教えていただきました。

除草剤、怖すぎる。(北海道弁のこわいではなく、恐怖の意)

 

新しい除草剤に飛びついて使用するのも、うまくいけばよいですが、その逆もあり得るわけで・・。

今後も色々良い薬が出てくるでしょうが、いきなり切り替えるのではなく、

まずは部分で実験してみて、安心できてから全面積に拡大するとか。

他の先輩方が使用して結果が出ているものをまねするとか。

 

指導役から「色々試してみていいものを使えばよい」とは言われていますが。

その試すのが怖いんですえ。収量激減のリスクは取れないです。

 

稲も人間も同じ。薬は使い方が大事です。

寒い!草刈り作業です。

2014年06月14日

最低気温12度前後、雨交じりの天気で日中も17度程度の気温です。

作業中、雨に降られて風が吹くと寒いのでジャンパー着用です。

ちなみに、自宅内では朝夕ストーブをつけています。

まぁ、北海道基準では十分暖かいようですが、千葉基準では3月位の感覚です。

 

という状態ですが、田植えも終わり雑草がアゼにはびこってきました。

(雑草という草は無いというお言葉もありましたが・・。)

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なんか、自分はどこに行っても草刈りをしているようなと、思いながら・・・・。

さて、前方のアゼを草刈り機のアゼ刈り使用で刈っていきます。

十全社では、多田さん御用達の草刈り機と似ていますが、アゼを刈れるよう二面同時刈りができます。

狭いアゼを進んでいくので、前後二輪に、斜面用の補助輪付き。

アゼの天面と側面の斜面を同時に刈りながら進む優れものです。

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とりあえず片道走るとこの状態。

アゼの天面と右側面を刈ることができました。

帰り方向でアゼ天面と左側面をかれば、畔1本完了です。

水際は仕上げに刈払機を入れますが、この機械で大部分のアゼを刈れます。

 

ちなみに、まさに多田さん使用の草刈り機と同じメーカー、ホンダ製。

赤いエンジンカバーもホンダのtypeRを彷彿とさせます。

型番は 「JA-860」です。JA=農協という型番でしょうか?

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こんな、遊び心あるステッカーも。向かって右にエンジン、左に刈刃。

真ん中の車輪でバランス取る。この草刈り機の機能をよくまとめたナイスなイラスト。

 

HONDAの農業機械。結構好きです。

POWERD BY HONDAとかHRCのステッカーでも貼り付けてみようかな。

あるいは、ロスマンズカラーのラインを入れるとか。

マクラーレンカラーというのもありますね。

(ある世代限定の、エンスーネタになりました。)

 

天候が荒れています

2014年06月13日

12日から雨と風が強い状態で、天候が荒れています。

 

そんな中、12日は朝から農事組合の草刈り作業(この時はまだ小雨程度でした)。

その後、雨が激しくなってきたので、農作業はやめにして、札幌へ行きました。

 

まずは、書類関係のお手伝いをお願いしている司法書士先生の所へ。

用事を済ませて、その後大型書店へ。なかなか書店へ行く機会もないため、

自分の楽しみの本も欲しいと思いながら、まずは仕事上必要な農業書のコーナーへ。

 

北海道の大型書店は農業書が充実していて、どの本が良いか選ぶのも大変です。

(農業書は発行年を確認しないと、記述が古すぎて参考にならないケースが多いので)

それでも何とか稲作技術参考書を2冊、農業経営参考書を2冊、計4冊を選び出し購入。

この4冊を読まないといけないという事は、趣味の読書は出来ないという事で自分の本は購入せず終了。

 

結局、仕事の事しかできない札幌行でした。

せっかく、北海道にいるのに仕事に専念しすぎで、たまには観光をしてみたい栗原です。

 

除草剤散布and MORE

2014年06月11日

ke本日も、田んぼ周りや施設周りに除草剤を散布します。

なにせ、広い(千葉県比)ので、作業量が多くなります。

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トラックの荷台に、水18L×3、除草剤、混合ガソリンなど、必要品を積み込んで

農場内を移動しつつ、薬剤をつくりつつ、進んでいきます。

今日は、18L×6本程度の薬剤を散布しましたが、まだ必要な部分にまききることができませんでした。

結構、いいペースで歩き回りながら、散布したんですが、なにせ広いので。

 

 

ところで、今日の北海道新聞は農政改革の1面特集で大変興味深く拝読しました。

葬祭業では国の政策の存在を感じることは少なかったですが、農業では、非常に身近に感じます。

記事自体は、大変勉強になり、内地の新聞にはないさすが道新という感じでした。

 

ただ、どうしても気になることが。

農家の声で「企業は赤字になると、すぐ撤退する」と、いう意見が。

この手の記事には必ず農家の声として出てくる意見です。

他にも「企業は利益が出ないと、すぐ撤退」という意見もよく見かけます。

 

でもね、企業として農業に取り組む私としては、この手の意見には悲しい思いと反発を覚えます。

 

企業は赤字になると撤退と言いますが、赤字なら個人の方が続けられないと思います。

企業なら、赤字に耐えられる規模も違いますよ。

簡単に例えると、年収1000万で、利益100万の個人が1000万赤字@1年間なら撤退でしょうが、

年商1億で、利益1000万の企業が1000万赤字@1年間なら耐えられると思うんですが。どうなんでしょう。

個人なら赤字で続けられる理由ってなんでしょう。赤字なら個人であっても撤退だと思うんですが。

 

あるいは、企業は利益が出ないと撤退と言いますが、基本的に利益は出るモノではないです。

利益は出すモノ、利益は取りに行くモノだと思うんです。

利益が出るというと自然に出るみたいな感じを受けますが、

企業の大半は、利益を出し続けることにたいして、必死の努力をしていると思うんです。

自分も、いかに利益を取るか常に意識をしています。

個人でも企業でも、利益を出さないと、雇用も維持できないですし、社会に有用にもならないですよ。

 

なにかこの報道でよく見る、農家の意見に出てくる「企業性悪説」は悲しくなります。

真剣に農業に取り組み、農業生産で利益を作り出し、雇用を生み、地域に貢献したいと、

思っていますが、そんな志を否定されているような気がします。

 

もしくは、農家の意見にあるような企業があって農業参入したいなら、やめておけと言いたいです。

 

まぁ、気にしないで自分のやるべきことに取り組んでいけばいいんですけどね。

 

 

 

 

稲の生育が進みます

2014年06月10日

田植えから約2週間たった田んぼの様子です。

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苗はきちんと根を張り、順調に生育しているようです。頑張れ稲。

 

今日は、朝5時ころから除草剤の散布をしました。なかなかにコツがいる作業です。

この作業の結果次第では、田が雑草だらけになるのでプレッシャーもかかります。

もちろん、指導役の監督のもと行いました。

散布用の機械を背負って田んぼ周りを歩き回ります。

機械+薬剤で20KG近くなるので、結構重労働です。

 

その後、午前中の打ち合わせを挟んで、農場の周りでさらに除草剤の散布。

雑草との戦いは、JZS時代から得意分野です。

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こんな感じなので、除草作業は欠かせません。

害虫の発生源にもなりかねず、野生動物が住みついても困ります。

 

ここでも、背負い式の動噴機械を背負って歩き回ります。(最大重量20KGオーバーです)

なんとなく、自然の中を重い荷物を担いで歩き回ると、「ボッカ訓練」のようです。

(※登山用語で重い荷物を担いで歩く訓練のこと。大学探検部で登山嫌いが増える一因。)

ここで、作業がてら体力をつけておけばJZS名物の登山研修も楽に乗り越えられるかもしれません。

 

さて、明日も除草剤作業の予定です。

今後は、雑草対策に、カバープランツ導入を検討してみたいと思います。

 

 

~業務連絡~

H社員、忘れていませんか。PCメールで送信の事。

 

 

 

 

 

 

育苗ハウスの片づけ

2014年06月09日

さて、完全に田植えが終わりました。

という事で、育苗用ハウスが完全に空になったので、その片づけを進めています。

フレームはそのまま残していますが、パーツ類は来年また使えるよう点検し、しまっていきます。

 

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また、ハウス内の地面に雑草がはびこるのは、非常に困るのでトラクターを走らせロータリーをかけ耕します

トラクターのギア3-1という超低速で走りますが、ハウスのフレームは残したままなので、

フレームをひっかけないように、かつフレームぎりぎりまで耕せるように走ります。

結構、操縦技術を要します。実はハウスの上のフレームに頭をぶつけて痛かったりもします。

この後、ハウス内には緑肥を撒いて、土づくりの一助にするとの事。感心しきりです。

 

さらに、田んぼに除草剤を散布するために今日のうちから水位をあげていく作業をします。

除草剤を散布した後は、貯め水にする必要がありますし、田んぼ内の島的な地面があると

その部分には、除草剤が効かないので、深水にする必要があるんです。

 

ところがこれがまた難しい。1枚で5反とかの広さがある田んぼなので、入水口を開けてから

水位が増えるまで時間がかかります。入水口を開けても開け加減がよく解らない。

明日の朝、作業に適した水位にきちんと上がっているのか、不安です・・・。

(実際は指導役がフォローしてくれるんですが)

 

さて、明日は4時半おき、会社の仕事は中止。早く寝てしまえ。

 

 

田植え完了しました。

2014年06月07日

今日、午前中で機械植えから手で植えるさし苗作業まで続けてきた田植えが終わりました。

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なんとなく、神々しさを感じる景色です。

 

作業開始から約2か月、一つの区切りを迎えた気がします。

今後は、水管理や(指導役からしっかり勉強しないといけません。)、育苗ハウスの整備。

他には、実は得意分野?の除草作業。千葉での経験は北海道の大自然に通用するのか不安です・・。

 

何かと作業もありますが、お米の製品化のプロジェクト、農場施設のプロジェクト、

そんな業務も、進めていかないといけません。待望の休日は冬までおあずけですね。

 

~読者からの質問コーナー~

Q 北海道も猛暑みたいですね?

A ニュースにある様に数日間30℃を超えていたようです。しかし、千葉の暑さに慣れている僕。

全然平気です。関東の湿度のあるベタベタした暑さではなく、乾燥しているので汗も乾いて

さわやかな暑さでした。朝夕は、15℃以下には気温は下がっていたので寝苦しさもありませんでした。

今日からは気温も20℃程度に落ち着いて、寒いくらいに感じます。

こんな気候になじんでしまうと、夏の間、千葉の本社への出張は行きたくないなと、思っています。

ちなみに、最高気温28℃を記録した北海道某所で、熱中症で児童数人が病院へ搬送というニュースが新聞に載っていました。

関東人と北海道人は暑さに対する耐性が、本当に違うようです。

 

 

 

さし苗&色々。

2014年06月06日

田植え時期が終わったというタイミングで、何やらいろいろ予定が入ってきました。

田んぼでは、さし苗作業を続けていますので、実に多忙です。

 

6時30分 起床 朝食

8時~12時 田んぼで作業

12時~13時30分 昼食と法人業務

13時30分~18時 田んぼで作業

19時~21時 夕食 家庭の時間

21時~24時 法人業務

だいたいこんななパターンで一日が過ぎていきます。

サラリーマン的には「働きすぎ」、農家的には「まだまだ働けるでしょ」って感じですかね。

 

他にも、地区の農事組合の集まりや除草作業。農協さんへの書類の提出。

あるいは、町内ソフトボール大会、グランドゴルフ大会など。なにやら予定が次々と。

もちろん、本社からの課題指示も来ています。たまには、スーツの仕事もあるような状況です。

そういえば、自分の住まいの周辺の草刈りもしないと、隣接した畑にご迷惑をかけそうだし・・。

 

田んぼ作業に多少余裕が出てきた分、そのほかの事が気になりだしました。

時間がたつのは、早いもの。あと4か月少々で、田んぼも収穫になってしまいます。

なんだか、休んでいる暇がないような。

 

 

 

 

 

 

さし苗も4日目・・・。

2014年06月04日

腰が、ふくらはぎが、背中が、太ももが、わき腹が、痛みという形で存在を強烈に主張してきます。

 

さし苗作業のイメージが、わかないという事でフリー素材のイラストです。

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こういう作業です。しかもイラストでは人間の足が見えていますが、

実際にはすねまで泥の中を歩きつつ作業します。足が取られるわけです。

この体勢は、当然足腰にきますよ。参ります。

朝8時から、昼休みをはさんで、18時ころまで。今日で4日目になりました。

 

という事で、機械での田植え作業は終了していますが、肉体的には過酷な田植え作業をしています。

実際は、いま、まさに田植えの大変さを味わっています。いや、味わい尽くしています。

 

しかし、昔(指導役が子供のころでも)は、すべて手で田植えをしていたわけで・・・。昔の人、すごいぞ。

 

ちなみに「北海道で田植えが終わった。大変だった。」というH社員の言葉は、真実ではないです。大げさです。

JZSのみなさんH社員が大変ぶったら「さし苗もして来ればよかったのに」と言ってやってください。

※注 田植え機の操縦をし続けたT氏は、休む暇なく集中し続け大変だったと思います。

 

 

 

 

さし苗作業2日目。

2014年06月02日

さて、昨日の筋肉痛も残りつつさし苗作業を続けていきます。

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農場の一番端の森に隣接する田んぼで作業をしていると、鳥の鳴き声や木陰もあり多少は気分も違います。

 

ところが大部分は、北海道ならではの大きな田んぼ。

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一枚の田が7反という状況でさし苗作業をする場合には、まさに終わりの見えない作業となります。

 

そんなときに指導役より「だいたい毎年さし苗で育苗マットで50~70枚くらい植えるよ。面積で言うなら1反以上だね」

 

という事は・・・、そうお米の収穫量に換算すると、このさし苗作業で8俵、480kg以上の収量上乗せができるという事。

さらに、金額に換算すると一般店頭小売価格ならざっと20万以上です。と、まさに「とらぬ狸の皮算用」をしてみたり。

 

会社的には、1週間さし苗作業をしたとして、1日辺2万円以上の売り上げUP効果。

これは、いくら体が痛くてもさし苗作業をしないわけにはいきません。

 

ちなみに、お米農家のすべてでさし苗作業をしているわけではありません。

大面積になるほどさし苗作業も大変になるので、「全くしない」という選択肢もあります。

 

しかし、結局は筋肉痛。2日目となるとさらに体の各所が痛くなってきます。

体の使い方が下手なせいもあるとは思うので、慣れてくればもう少し楽になるとは思うのですが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

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