2014年07月30日
当農場の春巻き小麦の収穫は、8月10日ごろの予定です。
というわけで、本日は麦の刈取り用コンバインの点検をします。
昨日から充電してあったバッテリーをつないでエンジンをかけ試運転。
機関各部に、オイルを差し稼働状況を確認します。順調に動いている様子です。
ところが、何度かエンジンをかけるうち、バッテリー上がりの症状が。
古いバッテリーなので、1日充電してもうまく充電されないようです。
というわけで、電装屋さんに行き新バッテリーを購入し載せ替えます。
今度は、安心の一発始動。これで一安心。
機械は実際に使う前に試運転をして確認しておくと、当日の急なトラブルが防げます。
「確認が仕事」な点は、葬儀の仕事と同じです。
一方、遅れているハウスのペンキ塗りはペンキがなくなりお店に注文し入荷待ち状態。
材料がなくては、作業がストップします。無駄な待ち時間…。
普通はペンキを塗りながら、ペンキの残量と残りの塗る面積を比べてみれば、
「これでは、ペンキが間に合わない」と分かるはずなんですけが・・・。
自分が出張中でも担当の作業員から電話で報告があれば、早めに注文しておけたのに。
やはり、人に任せる場合はよっぽど気を付けないとダメですね。
報告 連絡 相談の徹底も、葬儀の仕事と一緒です。
しごとの基本は何の仕事でも共通です。
段取りが良い仕事と、悪い仕事が両方あります。
段取り八分で仕事が2分。段取りもしっかりとできるようにならなくては。
2014年07月29日
育苗用のビニールハウスのパイプに錆防止のためペンキを塗る作業です。
単純なペンキ塗りなので、本社から来ていたスタッフに任せましたが・・・。
作業の指示がうまく伝わらなかったようで。
パイプをシルバー色で塗るわけですが

地面すれすれまで丁寧に塗ってあります。

こちらは、地面から20cm塗っていません。
同じ人が作業をしていたわけですが、作業の仕上がりがバラバラ。
たしかに「地面すれすれまできれいに塗る」とは言わなかったな。
やり直しで、もう一度塗ろう。自分でやればよかった状態・・・。
やっぱり、他のスタッフに指示を出すのは難しいですね。
~おまけの画像~

ヒマワリ畑
2014年07月28日
千葉の出張から帰ってきたので、まずはじっくりと
1週間ぶりの田んぼを歩きます。

超ハイレベル間違い探し。さて、何が問題でしょうか?

答え、ヒエが数本生えています。
多分、上の画像では判別不能だと思います。
指導役曰く「田で生えてきたと言うより、苗と一緒に植えたと思う」との事。
水田のヒエは除草剤で消えているので、育苗ハウスから出てきた畑のヒエだろうという事だそうです。
確かに、根元を見ると稲の株と一体化しているので、田植え時に混ざっていて植えたんですね。
苗段階で稲とヒエの見分けはかなり難しいので、やむを得ないと思います。
さて、見つけてからには抜きたい所。
田んぼの中を歩いて行って、抜いてみます。
稲の根とヒエの根が一体化しているので、ヒエだけ抜くのは難しい・・・。
田んぼの中を、泥につかりながら歩き回る一日。
出張でなまった体のリハビリです。
~今日のおまけ写真~

touch wood
2014年07月27日
作業がやや落ち着いている時期なので
1週間ほど千葉県の十全社本社へ出張してきました。

千葉県木更津市にある十全社統括本部です。羽田空港から45分というところ。
東京湾アクアラインを渡った先にあります。
毎日30℃超えの気温と、80% 90%という湿度!
ほぼ、加湿したビニールハウス内にいるようなものです。
北海道に慣れた体に 夏の千葉出張は、つらすぎる・・・。
出張の目的は、会議、会議、会議、という感じ。事務処理も多数。
さらに、十全社名物の夏の宿泊研修3日間。
社員の自覚と気概を育成する研修なので、体育会系研修+勉強で3日間を過ごします。
知力、体力、気力が求められる地獄の研修も、農作業で体力気力が向上しているせいか意外に楽。
まぁ一般的なサラリーマンより、現役農家の方が体力気力は、間違いなく上だと思います。
知力は、単純に比較できない感じですが農家=経営者+技術者の場合が多いので、
これも農家の方が上かな。(身びいきかも・・・。)

ついでに、千葉の田んぼも観察します。
写真の田は比較的整っていて、1枚2~3反ぐらい。田園地帯でも家が田んぼに隣接しています。
北海道の稲作とは、完全に世界観が違いますね。

ちょうど、花が咲き始めていました。(もちろん品種にもよります)
ちなみに、田んぼ脇に見慣れぬ車をとめて辺りを見ている行為は、
千葉では完全に不審者の部類。なんだか怪しいやつがいるぞ・・というふうに見えます。
やっぱり、千葉県でも田舎とはいえ不審者が多くて問題化しているそうです。
ストーカーとか、不審な声掛けなど、実際に怖い思いをしている方もいて、
不審者=即110番通報なので自分が不審者に見えないか気を使います。
その点、まだ北海道は地域がしっかりしていて安心感があります

出張をおえて、新千歳空港に戻るとホッとします。
夜8時を過ぎると空港内ものんびりムード。人ごみもなく快適です。
この時の気温20℃程度。やはり北海道は過ごしやすい。
夏の本社行きは、本当に勘弁してほしい・・・。

同じ新千歳からなら、こちらに行ってみたいものです。
千葉よりぜんぜん近くて面白そうです。
2014年07月20日
麦秋(ばくしゅう)という言葉は、季節を表す言葉として知識としては知っていましたが、
実際にどのような状態なのか知りませんでした。
いままで千葉県、南房総では麦畑を見たことはありませんでした。

というわけで、はじめてじっくりと実際の麦畑に取り組んでいると
麦秋という言葉の意味が解りました。

今時期7月末に、小麦がまさに秋の様になってきました。
当農場は春巻き小麦なのでまだ緑が残ります。それでも秋の様子。

お隣は、秋小麦なので今まさに刈取り寸前の秋の様子。
遠くの緑は田んぼです。
こういう景色をさして麦秋というんですね。
はじめて、実感としてわかりました。いい日本語です。
「麦秋のころ皆様いかがお過ごしですか」
「そろそろ麦秋だね」と無理やり使ったりして・・・。

北海道も7月は夏なので近所のひまわり畑がこの様子。いい景色。
実際は、作物で植えてあって趣味ではないと思いますが。
2014年07月18日
11日から約7日間、田の水を抜いて中干しをしてきました。
1枚の田でも、高いところは地割れができ、低いところは水たまりと
なかなか同じように中干しになりませんが、あまり干しすぎると稲に悪影響もあるので
中干し作業は、終わりになりました。

乾いた給水水路に水を回して。

上流で水門を開けてから、一番下手まで水が到達するのに約15分・・・。

田んぼに水が入っていきます。稲も水が来て喜んでいるかのよう。
なにせ、暑い日が続いていますから。

溝切機は、また来年。洗車も完了。
「倒伏させない うまい米づくりMKS331」という
ステッカーがポイントの、シルバーボディにレッドホイールのにくいやつ。
2014年07月17日
田んぼの中干しをしています。
その水を切った田んぼで、溝切作業をしています。
これが、かなりのハードワーク。倒れる。

田んぼの中を、溝切機を走らせながら歩いていきます。
振り返れば、こんなみぞ。

ここから、水が流れて排水性が向上するわけです。
ただし、その効果が見られるのは8月後半から。
今時期は、単に溝切作業をしておくだけ。

作業自体は単純ですが、この片道100Mはあろうかという田を
機械を押しながら足が潜る泥の中を延々と進んでいきます。
5Mに1本程度、溝を切りたいので行ったり来たりを繰り返し。
その歩き続ける総延長は何kmになるんだろうか?
気温30℃、炎天下の直射日光を受けながらの果てしない道程。
千葉よりはまだ気候が良いとはいえ、まさに苦行。
この作業で唯一、即効果が出るのが作業者の体重・・・。
痩せます。ダイエットにうってつけ。H社員どうですか。
こんなに大変な作業をしている以上、美味しいお米が取れないと困る。
と、人間の都合は稲には通じないでしょうね。
2014年07月17日
昨日(16日)、The北海道ファームの田んぼ上空にヘリコプターが登場しました。

農薬散布用のラジコンヘリコプターです。
ラジコンとはいえ、2m超、巨大なエンジンヘリです。

見事な腕前で、あっという間に散布していきます。
年間3回の予定で申し込んでいるまず1回目という事で、殺菌剤殺虫剤の散布です。
まじかで見るのは初めてなので、興味深く拝見しました。
もちろん、危険なので遠くから邪魔にならないように、見ていました。
去年は、千葉で事故もあった無人ヘリ。何事も安全第一ですね。
隣接の農地の方に迷惑をおかけしないように、
防除もしっかりしていかないといけませんね。
まず、近隣にご迷惑をかけないことは、基本です。
2014年07月14日
田んぼの中干しの溝切作業をしたいところですが、どうも曇りがちで
田んぼが乾いてこないので、田んぼからの水抜け待ち状態です。
水が抜けて、田の外側がややひび割れぐらいになったら開始という事で
今日は、無理そうです。田によって水抜けしやすさ、稲の育ち具合も違うので
指導役と相談しながらですが、天気はどうにもなりませんね。
という事で、農業ではない別の作業。

当農場の一角にあるクラシックな倉庫。いい感じです。
老朽化が激しく残念ながら、農場施設整備の際解体されそうな建物です。
直して使いたいくらいですが、サイズも小さく使い勝手も悪いので・・。
そこで、中身の整理をします。

と、言ってもほとんどの不用品は前の持ち主の方が処分しているので
「マキに使えば」と言って残していただいた木材が大半です。
そこで、手が空いている時間を利用してマキにしていきます。

「Theマキ割り」の図。斧・・・。マキ割りも大変・・・。
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実際は、丸鋸で切っていきます。ひ弱なもので・・。
マキにしやすい30~40cm位に切っていきます。
たまに、気分で斧で割ってみたりもしますが、丸鋸だけでも用は足りる作業です。
切ったものは、1トンサイズのフレコンに入れ、いつでもまとめて移動できるようにしておきます。
暑い夏に汗だくになりつつ、冬に備えてのマキ作り。
まさにリアルな「アリとキリギリス」状態。冬の備えは、万全に。

ついでに、農場のマキストーブを試運転してみたら、暑かった・・。
※農場は旧家なのでマキストーブが設置されていますが(ノルウェー製!)、
現実的には、家などは灯油のストーブで暖房をしています。
本社から来るスタッフが、マキストーブを喜ぶので準備しているだけかも。
2014年07月11日

田の中干しという事で、水を抜き始めました。
3~4日水抜きをして、その後溝切作業の予定です。
もちろん平年より10日近くはやい展開だそうです。
田植え時期や品種により、生育にずれもあるので全部ではないですが、
明日も順次、水を抜いていきます。

暗渠を開けるとこの水色。原因は地下水、湧水です。
湧水がわいている田んぼだけ、このような水が…。すごい色。
白いTシャツを染めてみるといい味が出るかもしれない・・。天然の泥染めmade in THF。
というように作業は、やや小康状態ですが、その分書類の仕事をしています。
なにせ、1年目の法人なのでいろいろと申請や手続きの書類があるもので。
JAそらち南 http://www.ja-sorachiminami.or.jp/ の担当の方や
栗山町 http://www.town.kuriyama.hokkaido.jp/ の担当の方
栗山町農業委員会 の担当の方など皆様にアドバイスいただいて何とか取り組んでいます。
農業は、いろんなかたの協力あってこそという事を日々感じます。
早く、恩返しができるようになりたいものですね。