2015年08月23日
The北海道ファームの田んぼに無人ヘリコプターが飛来。

The北海道ファームでは、稲の病気を防ぐために薬剤のヘリコプター散布をしています。
もちろん、自分でヘリコプターを飛ばしているわけではなく、
地域の組合の方にお願いして、作業をしていただいています。
外部委託というか、そんな感じです。
今年は、4回おねがいして、今回で最終回。
やっと、写真が取れたので、ブログでご紹介ができます。

田んぼ一枚一枚の上を、薬剤散布をしながら飛行しています。

操縦する方と、見張りながら合図をする方、無線で会話しながら
次々と防除作業を進めていました。息の合ったチームワークです。
稲の病気予防のための薬剤散布は、欠かせないものがあります。
たしかに、散布しなくても良いという考え方もありますが、
The北海道ファームが病気を発生させて、周辺に蔓延させてしまったら・・・、
と、考えるとやっぱり皆さんに足並みをそろえておくのが、いいように思います。
病気で、自分が全滅ならまだしも、他の家の田んぼにまで損害を与えてしまうと考えたら
やっぱりそれは、恐ろしいことです。仮定でも考えたくない怖さ。
もちろん、無駄に回数を多く薬剤を使用したり、害があるような多量を散布したり
ということが無いように管理しながら 散布していますのでその点はご安心を。
The北海道ファームとしては、栽培している北海道水芭蕉米について
トレーサビリティ(≒生産履歴の公開)の観点から、
年間使用薬剤を HP上などで公開するように考えています。
「食べていただく方からも信頼される農業」でありたいです。
2015年08月21日
The北海道ファームのある栗山町のJAそらち南さん。
日頃からアドバイスやご協力をいただき大変お世話になっています。
先日は「新規就農者激励会」という事でお声掛けをいただきました。
ご案内に 「出席の際はスーツ着用で」と書かれていたので
なんだかいつもと雰囲気が違うような・・・と思いつつ足を運びました。

会場に到着して 事前説明を聞いてびっくり!
JAの組合長、理事、職員の方々、ここまでは何となく想像していましたが
栗山町長、由仁町長、はじめ行政関係の方々、農業委員会、農民協議会関係の方々
土地改良区や共済組合の方々、栗山町、由仁町の農業関係機関の皆さんが勢揃です。
その数50名以上は、いらっしゃったような。マスコミ関係のかたもいましたね。
こんなに大変な事だったのかと苦笑い。しかも、「簡単に挨拶して」というおまけつき・・。
予想を上回る急な展開で「ドッキリカメラ」状態。いや緊張しました。
あいさつもなんだかしどろもどろで、申し訳ない感じでした。
ちなみに会場で ブログ用写真をとる雰囲気も余裕もありませんでしたよ。

会自体でも、関係皆様に激励のお言葉をいただき、大変ありがたいことでした。
写真のような立派な激励状や記念品までいただいて、なんだか大変恐縮です。

上の写真で包装されている記念品は、これ。
JAそらち南のみなみちゃん仕様のつなぎ。レア物ですね。
もったいなくて着れない・・・。
農業を始めただけで、こんなに地域をあげて激励していただいて
ありがたいことで、恐縮します。
さて、激励していただいたし、今日も草刈頑張ろう。
2015年08月20日

雨が多いこの1週間です。
「くもり時々雨」みたいな日が続いています。
そのせいなのか アゼの草がよく伸びます。
20日間くらいで膝丈に草が伸びる所が続出。
さすがに、歩きにくいし草の種が落ちるのも気になります。

そこで本年4回目のアゼ草刈り。
6月、7月、8月と3回の草刈で済めばいいなと思っていましたが、
作業タイミングのズレですでに4回目の草刈。
9月の稲刈り前にもう一回するとすれば、年5回の草刈り作業・・・。
標準的な作業からすると多すぎます。

去年の反省を生かして、あまり草丈が伸びないうちにと、
早め早めに草刈りをしているのが裏目に出て、全体として回数が多くなってしまいます。
もう少し草が伸びるのを待って刈れば、回数減らせる感じはしています。
でも、あんまりアゼが草だらけというのも気分が落ち着かないし・・。
アゼ草の管理一つとってもタイミングが難しいですね。
「最小の労働力で、最大の効果を上げるタイミング」を目指したいものです。
まぁ、それができれば誰も苦労しないわけで。自然相手はむずかしい。
~おまけ~

倉庫前の砂利敷きの地面の様子。
真ん中の白い所が、地下に暗渠排水が走っています。
雨上がりに見ると 見事に暗渠排水が機能しているのがわかります。
暗渠があると、地面が早く乾きます。すごいぞ暗渠。
2015年08月18日
このブログの読者の方とお話をしていたら
「草刈作業が大変なら、除草剤を使えばよい」という方がいました。
いやいや、実際には除草剤も使っています。
除草剤について、使用の可否について様々な考えがありますが、
The北海道ファームの農場においては、管理作業の中で
除草剤を使う事が合理的な場合には、除草剤を使用しています。

倉庫の周りの砂利敷きの作業スペース

道路沿いの路肩スペース

作業用道路の道路面
などなど、農場各所に除草剤をまいているスペースはあります。
確かに、物理的な草刈作業で対応できれば理想的にエコなのかなと思いますが、
草刈作業にかかる時間や手間を考えて、除草剤を使用しています。
もちろん、散布後に残留性のないタイプの除草剤を使用し、
農作物にかかるようなところでは、使用しません。
農作物に除草剤をかけたら、その作物は枯れるので当たり前です。
自分で一生懸命作っている作物を枯らすわけがない。細心の注意を払っています。
除草剤=絶対ダメの拒否反応がある方には、申し訳ないような気もしますが
現実的には、The北海道ファームでも除草剤を使用しています。
わざわざ、「除草剤使っています」なんて書くことないような気もしますが、
正直に書いておくのも必要かなと。
実際に農場を見れば、除草剤を使っているのはすぐわかることですし。
2015年08月14日
数日前、田んぼの見回りをしていると問題発見!

こんな時期からこの状態・・・・。
Q さて、何が問題でしょうか?
A 稲の一部が倒れつつあります・・・。

赤丸で囲った部分です。

もう1カ所、マズイ所を発見・・・。
いやはや、この時期から倒れますか。参りました。
稲穂が多く出来て、茎に対して稲穂が重すぎるという状態で
稲が倒れているので、ポジィテブに言えば「よく実った」ですが弊害の方が多いです。
稲の株が 茎の途中で折れてしまうと稲穂が地面に着いてしまい、
水分を吸ってしまって発芽!したり、傷んで品質が劣化したり、
稲穂の一粒一粒が、収穫精米してもきちんとした米粒にならない可能性が格段にUP・・・。
作業面でも、コンバインで稲刈りをするのにも支障も出てきます。
いや、まずいですね。危ないと思っていた場所が、
案の定倒れたので「予想どおり」ですがそんな予想は、当たらなくていいです。
と、言いつつも今から稲に添え木をして立たせるわけにもいきません。
原因は、おそらく肥料の散布ムラによる過剰生育、特に倒れたところは
山を背にした北風の当たらない、暖かい田なので過剰生育を招きやすい場所でした。
来年は、肥料の散布ムラが無いように気を付けたいものです。
今は、ただ稲の皆様方が これ以上お倒れにならないよう心よりお念じ申し上げ
このブログ記事を閉じさせていただきます。本日はまことにありがとうございました。
2015年08月10日
8月に入ってお盆が近づくにつれて、秋のおとずれが感じられるようになりました。
一日の最高気温は30度近くありますが、最低気温が20度を割るような日が多くなりそうです。
すごしやすいぞ!北海道!
近所の玉ねぎ畑では、収穫作業も始まりつつあります。

収穫まじかの玉ねぎ畑。
麦も刈取り始まっていますし、収穫の秋はもう始まってきた感じです。

The北海道ファームの水田もだいぶ稲穂が出そろって、
これからいよいよ実が熟していく時期に入ってきました。
「この分でいくと、稲刈りは9月15日~20日ころかな?」なんて話も出るような時期です。
一足お先に、無意味に収穫されるのがヒエ。

田んぼの中で、稲よりも高い位置で頭を出してくるので抜き取っています。
1枚の田んぼに数本でも、種を落とされたくないので取るようにしています。

ヒエの穂の部分、ここが種になり田んぼに落ちると来年大変なことになりそうです。
一株から数千粒の種ができるそうなので、田んぼで発芽すると
田んぼが ヒエだらけになってしまいかねません。
という事で、発見したらまめに抜いています。
ヒエも一応食用になるので作物と言えなくもありませんが、田んぼには不要です。

ちなみに、前回推測したように、育苗用のハウスでもヒエの発芽がありました。
たぶん育苗期間に、ヒエの種が苗に混入して、田んぼで育っているんでしょう。
こっちで対策をしておくことが、来年ヒエを防ぐカギになりそうです。
2015年08月07日

「一面きれいな花畑」と、喜んでいた緑肥のキカラシ。
草丈1mオーバーの所も出てきて、種もできそうな状態なので、
さすがに伸ばし過ぎという事で、すき込み作業をしていきます。
※すき込み作業=トラクターのロータリーで植物が生えたまま地面を耕して
植物事態を土中に混ぜ込んでいく作業です。

バッサリ!草刈機で刈り倒しました。
基本は、トラクターで ロータリーをかければよいのですが、
この畑に関しては、景色のよさで作業を延期し過ぎたので余計なひと手間。

約1haのきれいな花畑も、

トラクターですき込んでいきます。
※さすがにこっちは刈払機で刈り倒す作業はできない広さなので
伸ばし過ぎないタイミングでの、すき込み作業です。

こんな感じで、土中に植物事態が混ぜ込まれていきます。
土中に入ったキカラシは、土中で枯れて分解され
有機物として土壌改良の効果を発揮してくれます。
「いい土になれ~」と念じながら作業をします。
それで、このすき込み作業。
草丈0.5m~1mの植物自体にロータリーをかけるので片付けがひと手間。

トラクターのロータリーの刃付近です。
回転軸に草がぐるぐる巻き。その上を土でコーティング。一種の、土壁状態。
高圧洗浄機で水を吹き付けながら、土が落ちてきたら鎌でキカラシの茎を切り落とす。
頭から返り水を浴びながら小一時間。

きれいになりました。片付けまで終えて作業完了です。
2015年08月06日
お米が、稲穂をつけだして収穫の気配。

稲刈りは、あと1か月以上先ですが。
おいしいお米づくりに必須な要素の一つ、水管理。
北海道水芭蕉米を育てる水は、夕張山系の深い雪からできた水です。
そんな水を田んぼに導きいれてお米を作っていますが、
おいしいお米づくりには、「ここで田んぼに入水」というタイミングがあります。
そこで、各田んぼごとに給水をできるよう昨秋に、パイプラインを整備しました。
その、新設パイプライン春から使ってみて若干支障があるので、修正作業をしています。

このように、アゼ上にはわせてあるところは、草刈時に邪魔になるので

きちんと土中に埋め込みます。(バルブは、操作に必要なので埋め込みません)
後は、給水口からの水が直接稲にかからない細工も考えないといけません。
少しづつ、使い勝手を向上させて、水管理がしやすいようにしていきたいものです。
~追伸~

春先に種モミを水に浸ける浸種作業で使ったこの水槽。
今は、使わない時期なのでお借りして・・・。

子供を水に浸けてみました。Mr夏休み君。
2015年08月03日
この時期、田んぼを見ていると・・。

田んぼの中に 何かを発見。わかりますか?

田んぼ靴で田んぼの中を歩いて近づいていくと、これ。
「ヒエ」が頭をのぞかせていました。
育ててつもりは、全くないのに稲以上に立派に成長したヒエ。
しかも根元を見てみるとこの状態。

赤丸で囲ったのが稲の株。黄色で囲ったのがヒエの株。
そう、ほぼ同じ場所。根っこが絡まり一体化しています。
ヒエが、本来稲に行くべき栄養分を横取りしているます。
そう、稲の成長をヒエが邪魔している状態。人の邪魔しちゃいけません。
さらにまずいのは、ヒエが成長しきって種を田んぼに落とすと
来年は、もっとヒエがはびこってくること。
そう、今草が悪影響というよりは、来年さらに大変な事になるのを 防ぐための作業です。
そんなわけで、田んぼの中を歩いていき一株づつヒエを取ります。
広い田んぼを、泥に足を取られつつヒエがあるところまで・・。
一株とれば、またあっちにもヒエ発見。炎天下に田んぼの中をウロウロする作業です。
この、努力が来年生きると自分に言い聞かせながら 作業をします。
ヒエの株数自体は、田んぼ1枚に数株なので自生しているというよりは、
稲の苗を作る土にどこかの段階で、ヒエの種が混じったような気がします。
培土は、購入品なので種はないはずなので、育苗作業で作業員の服から種が落ちたとか。
そうでないと、根元が一体化するほど同じ位置には生えないような気がします。
まぁ、いろいろ原因はありそうですが、必殺「テデトール」で地道に除草しておきましょう。
2015年08月03日
中干しの2回目は、期間中結局くもり空が多く、田んぼが乾き切りませんでした。

田んぼの地面がひび割れるくらいに、乾かしたかったのですが、
なかなかうまくいきません。天気の事なのでやむなしという所。

本来は、田んぼの全面にこのようなひび割れが欲しいですが、
一部の田んぼのごく一部に、やっとひび割れができた程度。

稲の生育が進んで、稲穂が完全に出てきたので、
これ以上、水を抜いているのもNGという事で、入水しました。
本年は、2回中干しをしましたが、2回ともいまいち乾ききらないままでした。
田んぼの地面に ほとんどひび割れもはいらないまま。
このことが、秋の稲刈り時期に影響してこないといいのですが・・・・。
9月は、晴れろ!と思いますが 天気の事なので。
ちなみに、中干し作業と稲刈りの関係は、後日に解説します。
~おまけ~
本社のブログでお祭りの記事が多いのでこちらも。

町会夏まつり。

偶然にも 交通誘導係だったりして。
葬儀の仕事以来、久しぶりに赤棒を振りました。得意分野。